地場設備会社をリード、提案型の事業体制を進化させる（後）

（株）曙設備工業所

誠実、勤勉で快適と安心を提供する

　同社の行動規範は、『Jump to it─素早くやる』と示されている。いつどんな時も、どのような状況でも、まずはすぐに行動することが徹底されている。とくに問題が発生した時こそ、即実践する。
　「この行動規範こそが弊社の原動力です。弊社の仕事は人々のライフラインである水と空気です。まさに人間の生命線を構築し、守る仕事なのです。よって、常に俊敏、迅速に行動することが一番です。全社で素早くやることを実践、継続しております」（野田弘之代表）と、常に素早くすることが同社の企画提案力と施工力を支えているのだ。

　そして素早い行動にプラスして、同社の仕事は誠実であり、そして全員勤勉であるというステークホルダーの評。「常に迅速かつ誠実で丁寧に対応していただける。問題が発生すれば時間を問わず、すぐに駆けつけてくれて、素早く措置していただける。本当に勤勉な方ばかりである。企画提案力も優れていると同時に、全員が誠実で勤勉であることが、高い信頼を得て大きな仕事を任されるのである」と述べる地場ゼネコンの幹部。他も異口同音に同社に対する、人材に対する高い評価を上げている。

　その優れた人材を育成する同社には、前述のサポートと同様に新人への手厚い教育が存在する。この業界の技術者において、通常は５～７年程度を要して一人前になるところを、同社では３年間をメドに技術者として独り立ちするための教育システムを構築している。
　「新卒者は、通常の約半分の年月で技術者として独り立ちしてもらうので、連日厳しいですね。現場での仕事のなかでの教育が主力です。４年目からは、『自身で仕事をつくり自らが稼ぐ』とする自立した仕事の構築を行います。成果に対して正当に評価していきます。そのためのサポートは、社を挙げて行っていきます。一人前の技術者として成長してもらい、弊社で良い仕事を実践することで、豊かな人生を送ってほしい一心ですね」と野田代表は、人材育成について熱く語る。

　同社の企画提案力・設計施工力の背景には、同社の惜しみない人材育成への投資と野田代表の同社スタッフへの厚い人情と思いやりが存在する。
　同社の事業は、ライフラインの構築と保守と改善─人々の命を支えるためのインフラをつくり上げる仕事である。より高い技術力と同時に、緻密な企画設計力と『人々の命を守っている』という高い志が必要となる。現場での仕事もハードワークである。それでも、１つの現場を完成させた時の達成感は何ものにも代え難いものであるという。
　「大きな現場の仕事を、実務として自分の手で達成したという醍醐味を、次世代の方々に味わってほしいです」と語る野田代表。次の時代を担う若手の出現に期待を膨らませている。
　少数精鋭を掲げ、俊敏で誠実な仕事で、快適で安心な環境づくりを行う同社。今後も、全社一丸となった誠実で勤勉な姿勢で、高い技術と品質、そして高い志でライフライン─人々の生命線の構築と保守に勤しんでいく。

（了）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：野田　弘之
所在地：福岡市早良区田村4-15-10
設　立：1982年2月
資本金：6,000万円
ＴＥＬ：092-801-7247
ＵＲＬ：http://kk-akebonosetsubi.com

＜プロフィール＞
野田　弘之
1952年8月生まれ。学卒後、71年6月、神林工業（株）入社。83年に（株）曙設備工業所入社。87年9月に取締役に就任。92年5月、代表取締役社長に就任。