印刷・企画提案・市場リサーチまで行うプロモーションのプロ(後)
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アド印刷(株)
求められ続ける広告リサーチャーへ
バブル期は「イケイケドンドン」で、どこも広告を「イメージ戦略」、あるいは自社を他社より「目立たせる」ために打っていた。しかしバブル崩壊後、広告に求められるのは現実的な費用対効果である。「広告を打って終わりではなく、紙・ネットという媒体をどう効率的に使って、顧客の求める水準を達成するかが問われています。今、プロモーションに最も求められているのは、『費用対効果』なのです」(京谷副社長)。
広告は「出して終わり」ではなく、「問題解決策を探るためのツール」としての役割を帯びてきている。広告営業には、顧客が身を置く市場のリサーチなどを含む、企業コンサルタント的な役割が求められている。めまぐるしく変化する印刷・広告の世界。だからこそ、京谷副社長は次の一手を急ぐ必要があると語る。
「広告と宣伝、紙とネット、そこにプラスαの技術、サービスを提供できなければ、これから先は生き残っていくことが難しいでしょう。手前勝手な印刷ではなく、お客さまの要望をいかに実現するのかが大切になってきます。そして、これから求められる―すなわち、お客さまがコストをかけても打ちたいと思える広告の新たなスタイルをつくり出していけるのかが大きな課題になります。私としましては、20年が1つの大きな区切りになるかと思います。東京五輪や、福岡で言えば世界ラグビー、世界水泳といった、経済の起爆剤になり得るようなものが一通り終わってしまうからです。ですから、20年以降を見据えて今から動いていかなければ、その時になって右往左往するといった事態になりかねません。そうならないためにも、私は異業種と積極的に関係性を築き上げていくことが重要だと感じています。自社独自のものをつくり上げていく姿勢と、他社と共有できるおもしろい仕組みづくりを考えていく姿勢のどちらも重要なのです」(京谷副社長)。
求む!柔軟な発想・企画力
現在、福岡、大阪、東京の3拠点体制を敷く同社。人手不足、とりわけ若手不足が叫ばれる日本市場において、いずれの地域でも採用活動は順調に進んでいるようだ。
「そんな同社が求める人材とは?」と聞くと、「絶えず変化し続ける印刷・広告の世界。かつては印刷の『技術』が求められ、その後は技術以上に『センス』が求められるようになりました。そして今は、『技術』『センス』は基本となり、プラスαとして、この広告を打つことでどれだけの効果が見込めるといった『分析力』『提案力』も必要です。ただ、基盤となるのはやはり弊社が提供する商品・サービス力です。ですから、先述の通り、新しい広告の仕組みや商品を考え出してくれるような、柔軟な発想と企画力を持つ若者たちとの出会いが、楽しみですね」と京谷副社長は答えた。
人口増を続ける福岡。ソリューションツールとしての広告の役割は、ますます大きくなっていく。私たちが同社の広告プロモーションを目にする機会も増えてくるだろう。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:田平 保男
所在地:福岡市博多区博多駅南5-20-30(本社営業部)
設 立:1978年7月
資本金:4,000万円
TEL:092-472-4736
URL:http://www.ad-printing.co.jp<プロフィール>
京谷 秀則
福岡県出身。高校卒業後、(株)ベスト電器にて営業販売を経験。同社が業界シェアナンバーワンへ向かう黎明期に携わる。その後、アド印刷(株)に営業職として入社。13年、取締役副社長に就任。法人名
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