介護、カラオケ、飲食の三本柱で利用者の笑顔をつくり続ける(後)
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(株)ウチヤマホールディングス
介護のウチヤマ
同社は、介護事業を全国展開することで、多くの人の目には「介護のウチヤマ」として認知されることとなった。大きな柱に成長した介護事業は、子会社の(株)さわやか倶楽部が担っている。
「株主の皆さまの期待も多くは介護事業の展開にあるように感じます。介護事業はこれからより重要性を増すと思います。より多くの地域で私たちの介護施設を展開することができたらいいですね」(内山社長)。同社が主に手がけるのは介護付有料老人ホームである。施設では高齢者の生活はもちろん重要だが、その生活の質を向上させるためには、そこで働く従業員の意識の高さが求められることとなる。さわやか倶楽部では、スタッフの満足度を高めることが、入居者、利用者の満足度を高めると考えて、さまざまな取り組みを行っている。たとえば、1日当たりの就労時間を増すことで週休を2日から3日にし、スタッフの生活に応じた労働時間を選択できる週休3日制を一部施設で導入している。
15年11月、さわやか倶楽部では障害を抱える6歳〜18歳の児童・生徒に向けた放課後等デイサービスを開始した。障害を持った子どもたちを放課後に預かり、勉強や読書、遊べる場を提供する。障害を持った子どもは、一般の学童保育のサービスでは、馴染みにくいなどの問題点があった。そこをカバーすることで、子ども本人や家族の生活に笑顔を提供したいと考えたのである。介護のウチヤマは、そのノウハウを応用して社会に潤いをもたらすことを目指し、活動の幅を広げている。
笑顔を提供し続ける
子会社の(株)ボナーが手がけるのはカラオケ事業と飲食事業。カラオケ事業では、カラオケ店「コロッケ倶楽部」を全国で約100店舗を展開。カラオケの楽しさを通じて、健康的な毎日を楽しんでほしいという願いが込められている。カラオケ事業は近年、中高年の利用者による朝・昼の利用が増えてきており、その嗜好に合わせたサービスの提供にも力を入れている。たとえば、朝食付きのサービス「さわやかモーニングパック」(一部、実施されていない店舗もある)がある。平日、朝6時から12時までカラオケが楽しめて、さらに朝食がついて平日は690円、休日は890円と、リーズナブルな料金で利用できる。そのほか、65歳以上の利用者にはカラオケルーム料金が30%割引される「さわやかゴールドメンバーカード」という会員カードを無料で発行している。
「カラオケを歌うと楽しくなりますし、健康にもとても良い効果があると聞いています。朝・昼の利用は高齢の方が多くいらっしゃいます。皆さまに気軽に楽しんでもらえるような店にしたいですね」(内山社長)。飲食店は九州を中心に「かんてきや」などを展開している。14年にはタイ1号店「かんてきやスクンビット店」をオープンさせ、海外で日本食を提供。15年3月には同じくタイに「かんてきやトンロー店」、12月には「かんてきやプロンポン店」が開店した。国内だけでなく、海外でも積極的に店舗展開していきたい考えだ。
ウチヤマホールディングスは、これからも目配り、気配り、心配り、言葉配り、思いやりの「5つの『り』」を行動規範に、介護・カラオケ・飲食の三本柱で人々に笑顔を提供していく。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:内山 文治
所在地:北九州市小倉北区熊本2-10-10 内山第20ビル1F
設 立:2006年10月
資本金:22億2,293万円
TEL:093-551-0002
URL:http://www.uchiyama-gr.jp<プロフィール>
内山 文治
1941年生まれ。北九州市出身。20歳で内山米穀店を継ぎ不動産、カラオケ、飲食、介護と事業の幅を広げ、2012年にJASDAQ上場。14年には東証一部に市場変更を果たす。座右の銘は「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」。法人名
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