次の一歩を止めない「組織力」で躍進(後)
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(株)えんホールディングス
管理戸数8,000を視野に入居者サービスも充実
博多区と中央区に絞る狙いは、管理コストの圧縮だけでなく、精度の高い合理的な管理を可能とするためだ。15年以上に渡り供給されてきたエンクレストは、約7,200戸に上る。そのうちのほとんどすべてが、博多区と中央区に建てられており、とくに賃貸需要の高いエリアでは360度見渡すと、常にエンクレストが視界に入るほどだ。賃貸需要の高いエリアに絞って供給することによって高い入居率を維持しており、同社では毎月の入居率の推移をホームページ上で公開。16年2月の入居率は99.55%を誇る。
このように、販売力もさることながら、同社の強みは「管理」にある。販売してきたエンクレストを含めた全管理物件は93棟、約7,600戸。16年12月までには8,000戸を超える見込みだ。エンクレスト入居者を対象にしたサービス「えんくらぶ」では、鍵の紛失や水漏れなど、入居者のトラブルを24時間体制で対応する「えんサポート24」のほか、提携店の食事コースやお掃除サービスなど、「えんくらぶ」会員へのプレゼントを毎月実施。入居者に対して豊富なサービスが行われている。さらに、同社が中心となって弁護士や税理士などさまざまな分野の専門家とともに発足させた「えんまん相続研究会」では、相続に関する悩み相談を受け付けるなど、投資家を中心に高評価を得ている。
また、延べ1万人を超えるランナーが参加する福岡マラソンでは、ゴールドスポンサーとなっているほか、アビスパ福岡やプロゴルファーのスポンサーも務めるなど、福岡に根ざした地域貢献活動にも積極的な面を見せる。
管理力背景にえんグループ発足
圧倒的な供給戸数を背景に、賃貸・建物管理など管理部門の重要性が高まるにつれ、収益面でもその存在感は増している。この管理部門の強みをさらに活かすべく、これまで販売から管理、流通まで一元的に運営してきた「(株)えん」の分社化をついに決定。16年7月から、持株会社の(株)えんホールディングスを含む6社で構成される新たな「えんグループ」が発足した。分社化の狙いは管理、流通事業の強化、成果、責任の明確化だけでなく、若手の登用を視野に入れたものでもあるようだ。今春からは16名の新規卒業者が入社。人口流入が続く福岡市において、圧倒的な実績を残しながらも新たな一歩を止めない「えんグループ」から目が離せない。
(了)
<COMPANY INFORMATION>
代 表:原田 透
所在地:福岡市中央区大名2-8-22
設 立:1989年11月
資本金:1億円
TEL:092-751-8522
URL:https://www.en-hd.jp/<プロフィール>
原田 透
1959年7月9日、福岡県生まれ。投資用マンション販売会社を経て、97年3月に(株)えん(現:(株)えんホールディングス)の代表取締役に就任した。取引業者だけでなく、同業者からも原田氏の経営手腕に関する評価は高い。法人名
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