心のやすらぎを提供し続ける(後)
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(株)小笠原
フリーユニットバスのリーディングカンパニーとして
現在、同社のフリーユニットバス事業は、東京・名古屋・大阪を中心とした商圏で活発だ。顧客としては、介護福祉施設・病院関係が多くを占める。医療機器メーカーとのタイアップを実施し、より強固な事業展開を行っている。ホテルの新築、リニューアルや一部自治体から公共施設への設置の実績や鉄道関係の休憩施設からの受注がある。
また、東日本大震災後、被災地の公民館などにも入浴施設を設けたいという相談を受け、同社のフリーユニットバスが採用された例もある。今後、あらゆる分野からの問い合わせが増加することが予想されるが、とくに戸建住宅へのニーズは要注目である。フリーユニットバスは、顧客とともに二人三脚で1点ずつつくり上げていく事業である。他社がやらないことに対して、手間暇をかけること─規格品が適しているケースには規格品を提案し、それによって大手メーカーと共存共栄の関係を構築する。加えて、フリーユニットバス事業は、顧客の細かな要望を満足させる。まさに『挑戦』である。何よりも「人々が心と身体を癒し、安らげるお風呂を世の中に提供したい」という顧客に徹底的に寄り添い、尽くすことが源流にある。我が国のフリーユニットバスにおけるリーディングカンパニーと評されるのは、その源流があり、独自性の追求を徹底し、顧客満足度を高めることで社会に貢献しているからだ。
同社は、年に2~3回東京などで開催されるさまざまな展示会に出展する。そのなかで、多数の顧客との出会い、コミュニケーションがつくられるのだ。フルオーダーであるフリーユニットバスは、どこよりも関心を示され、問い合わせが入る。同社の活躍の場は、ますます増大していくことが予想される。現在、同社の売上高約50億円のうち、約30%がフリーユニットバス事業の業績だ。
この『小笠原ブランド』のフリーユニットバスの事業は、1人ひとりが自ら計画・企画立案し、提案そして実行するものだ。顧客の注文において、困難な状況が多数発生するという。それでも挑戦し続けるのは、同社の企業風土である「常に時流を見て、それに応じて変化し進化することを続ける。顧客と社会に貢献する仕事づくりという姿勢を徹底する」ことを全社一体となって、達成することに喜びがあるからだという。
一方で、まもなく創業200年を迎える同社のルーツの飴製造販売は、今もなお続く。同社の『感謝・挑戦・信用』の企業理念の本質が、ここにある。(了)
<COMPANY INFORMATION>
代表取締役会長:重松 繁利
代表取締役社長:小笠原 正行
所在地:福岡市博多区博多駅南6-12-25
設 立:1981年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-431-2751
URL:http://ogasawara-agp.com<プロフィール>
重松 繁利
1942年、佐賀県生まれ。鹿島実業高校卒業後、61年に(株)小笠原商店に入社。81年に(株)小笠原を設立し、代表取締役社長に就任。2007年7月、代表取締役会長に就任。趣味はゴルフ。<プロフィール>
小笠原 正行
1955年、佐賀県生まれ。東京理科大学卒業後、79年に(株)小泉に入社、81年に(株)小笠原に入社する。取締役を経て、2007年に代表取締役社長に就任。法人名
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