ヒラリーが自滅 トランプ大統領誕生が決定的に(1)
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SNSI・副島国家戦略研究所 中田安彦
9.11(ナイン・イレブン)という日は三度、21世紀の歴史に記録されることになった。一度目は2001年、二度目は12年のリビアのベンガジ領事館襲撃事件、そして三回目は今年16年。
この日、アメリカ大統領選挙で民主党公認候補のヒラリー・クリントン元国務長官が、路上で「卒倒」した。01年9月11日にニューヨークで発生した同時多発テロ事件の15年目の追悼式典に参加したヒラリー候補が体調不良を理由に中座し、側近に抱きかかえられながら、両足をわなわなと痙攣させ、押し込まれるように車内に押し込まれる衝撃の映像が世界に発信されたのだ。このわずか20秒の映像が、16年大統領選挙の帰趨(きすう)を決めた。こんな映像が出た以上、ヒラリー候補はもう終わりだ。次期大統領には共和党のドナルド・J・トランプ候補が就任することになる。日本政府はこのヒラリー候補卒倒の瞬間からトランプ大統領を前提に対米関係を構築するべく動き始めているだろう。(参考URL)ヒラリー候補とトランプ候補はこの日、2機の旅客機が追突し崩落した世界貿易センタービル(WTC)の跡地の噴水付近で開催された追悼式典に参加していた。2人は合計3,000人の犠牲者の名前がひとりひとり読み上げられる間、式典の会場にたたずんでいたが、突如、ヒラリー候補が式典を中座したと報じられた。しばらくして、選対関係者から理由として熱中症で気分が悪くなったと説明があったが、この日、現地はそれほど暑くなかったのでおかしいという声がメディアから上がった。
この後すぐに、SNS上では式典に来ていた一般人の撮影した動画が投稿され、大騒ぎになった。私もこの動画を見て「これはえらいことだ」と感じた。歴史の歯車が動き始めたのを目の当たりにする興奮を禁じ得なかった。この動画はすぐさまCNNでも報じられ、SP(護衛)に囲まれて車に押し込まれるヒラリー候補の映像が世界を駆け巡った。ヒラリー候補は車に乗り込んだ後、近くにある娘・チェルシー氏の自宅でしばし休憩し、姿をテレビカメラの前に見せ、駆け寄ってきた少女に声をかけるなどの余裕を見せたが、時すでに遅し。すでに世界中に卒倒する動画が拡散されており、「今日のニューヨークは天気が良い。非常に元気だ」と余裕を見せようとするヒラリー候補の言葉には説得力は全くなかった。担ぎ込まれた時と同じ黒いバンでニューヨーク州北部の自宅に戻ったが、その後、カリフォルニア州への遊説が中止されると発表された。真偽不明だが、民主党全国委員会(DNC)が緊急会合を開催するという説までネット上では流れた。
(つづく)
<プロフィール>
中田 安彦(なかた・やすひこ)
1976年、新潟県出身。早稲田大学社会科学部卒業後、大手新聞社で記者として勤務。現在は、副島国家戦略研究所(SNSI)で研究員として活動。主な研究テーマは、欧米企業・金融史、主な著書に「ジャパン・ハンドラーズ」「世界を動かす人脈」「プロパガンダ教本:こんなにチョろい大衆の騙し方」などがある。関連キーワード
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