11月会頭選の久留米商工会議所 4選目指す本村氏の資質を問う!(前)
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衆議院福岡6区の補欠選挙(10月23日投開票)が注目を集めるなか、県南の中核都市・久留米市で、久留米商工会議所の議員選挙が行われている。焦点は、その後に予定されている新役員選任のための臨時議会総会。4選を狙う現会頭の本村康人氏に対する不満が噴出し、リーダーとしての資質のなさを的確に指摘する文書がばら撒かれる異常事態となった。
「久留米正常化委員会」名で本村氏を糾弾
新役員選任を諮る久留米商工会議所の臨時議会総会は、例年11月1日に開催され、その場で会頭、副会頭らが決まる。2007年11月に筑邦銀行の頭取だった前川博氏が勇退した後は、酒卸問屋「本村商店」の社長だった本村康人氏が3期9年にわたって会頭を務めてきた。まもなく任期終了。本村氏は4選を目指し、周囲にもその意気込みを語ってきたという。
任期中の大きな出来事と言えば、今年4月に開業したコンベンション施設「久留米シティプラザ」の開業。郊外型施設に人の流れが集中したことで空洞化が生じた西鉄久留米駅周辺を含む中心市街地活性化のため、老朽化した市民会館を移転するかたちで事業化されたものだ。
約190億円とも言われる公費を投じたこの事業、市民団体の反発も強かったが、本村氏が推進側の中心人物だったことは間違いない。市民会館移転問題が市民の意見を二分したかたちとなっていたが、本村氏の強烈なリーダーシップが事業化を実現したとも言われている。ただ、強烈なリーダーシップも行き過ぎれば「独裁」となる。
久留米市内の事業所数9,117に対して会員数4,687件、組織率が51.4%と5割を超える組織率を誇る久留米商工会議所は、全国の商工会議所を見渡しても優秀な部類に入る。
その関係者の本村氏に対する評価は最低。9月に入り、「久留米正常化委員会」なる名称で、本村氏を厳しく批判する文書が広範囲にばら撒かれた。背景にあるのは、本村氏の独裁的手法に対する不満。経済界からも、同氏の久留米シティプラザに関する動きを「違法」と断ずる声さえ上がっていた。(つづく)
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