業界のパイオニアとしてさらなる進化を目指す（後）

（株）ビルマネージメント

ビル・建物を大切にするという愛情

　「弊社は、価格優先といったような安価な見積りは提示いたしません。その仕事に対して正当な対価をいただくよう、見積りを出します」（吉田代表）と、単なる価格競争ではなく、安心・安全な仕事を提供するための価格を提示する。いわゆる適正な価格を提示するのである。
　前述の通り、同社の仕事の信念は、ビル・建物に関わるすべての方々にとって安心・安全な、高い品質のビルディングを提供することだ。吉田代表は一貫して、ビルマネジメントに対して誇りと思いやりを持ち続けている。「ビル・建物により永く活躍してほしい」とは、吉田代表のビル・建物への愛情が感じられる一言だ。

　現在、同社の事業のなかでは、ホテルメンテナンスの分野がトレンドだという。インバウンドの需要が高まっていることで、ホテル業界の業績が上昇傾向にあるためだ。時代の変化に振り回されることなく、時流に沿った事業を展開してきていると言える。
　さらに同社では、情報公開を積極的に行っている。自社のホームページで決算書を公開し、さまざまな人々にその内情を見せている。同社の仕事づくりと同様に、誠実で実直な姿勢がうかがえる。業務進行、受託内容、受託実績などについても幅広く公開し、顧客に対しての安心と安全を提供している。この姿勢も、顧客目線での仕事づくりから起因しているものだ。

　今後も、同社のビルメンテナンス事業のニーズはますます高まってくるであろう。老朽化したビル・建築物は年々増加していく傾向にあるため、業界トップクラスの品質を誇る同社の出番が増えていくことが期待される。そして、さらなる飛躍・発展のためには、より多くの優秀な人材が必要となってくる。
　「上昇志向を持った、ある意味、突破・突進力のある人材が必要ですね。常に問題意識を持って、現状に甘んじず改善し進化させていくという意欲的で熱量のある人材を求めています。現代社会の風潮と言えるかもしれませんが、中堅意識が強い傾向にあります。最低でも『給料は、年齢の数だけ稼ぐ』という意気込みで仕事に取り組んでもらえる人材がほしいですね」（吉田代表）と、将来に向けた求める人材像について語った。
　社名が事業そのものである同社。ビル・建物の管理に対して、どこよりも情熱を持ち、価格競争に巻き込まれず強固な使命感で仕事づくりに邁進する姿勢は、地場中小企業のお手本とも言える。
　吉田代表は以前から「どんな事業でも言えることですが、お客さまのことが好きで、商品・サービスが好きなら、必ず上手くいきます」と語っていた。このような、ビル・建物への深い愛情を込めた仕事づくりによって、顧客からの絶大な信頼を得ている。
　これから時代は猛スピードで、変化・変動が続いていくだろう。同社のように不動の心を持って自社の使命を全うする事業の構築は、この激動の時代を乗り越えるための大切な要素であることは明確だ。同社のさらなる進化が期待される。

（了）

＜COMPANY INFORMATION＞
代　表：吉田　晃
所在地：福岡市博多区3-23-17-3F
設　立：2001年1月
資本金：2,000万円
ＴＥＬ：092-477-5111
ＵＲＬ：http://www.buil-manage.com

＜プロフィール＞
吉田　晃
1952年1月21日生まれ。福岡市出身。立命館大学卒。ビルマネジメント業界のパイオニアとして、ビル管理に高い理想と誇りを持つ。趣味は欧州車を運転すること。ラリー競技も楽しむ。