2024年11月22日( 金 )

低価格で最大限のクオリティを!顧客を第一に考え、ファンを増やす(後)

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(株)平山

 政和氏と友和氏では、タイプが正反対だ。生粋の職人肌の政和氏に対し、営業畑で経験を積んだ友和氏とでは、考え方が同じにはなり得ない。そこで友和氏が出した答えは、引き継いでいく部分と変えていく部分の明確化だ。

 「今までの政和会長の人脈はもちろんですが、『お客さまに満足感を与えられる高いクオリティを提供していく』という指針はこれからも守っていきたいと思います。一方で、現在の市場は価格競争が激しいので、勝ち残っていける経営をしていきたいと考えています。現在は建設業の方が売上の7割程度占めていますが、今後は人工芝事業を伸ばしていきたいと思います。人工芝事業も他業者が増えたとはいえ、まだまだ伸びる余地は多分にあります。今後はそういった部分も含め、小ロットの受注でも対応できる体制づくりをしていきたいです」(友和氏)という言葉からは、先を見据えた経営を心がけていることがうかがい知れる。

求められるのは対応力、常に顧客の声に耳を傾ける

多種多様な人工芝を取り扱う<

多種多様な人工芝を取り扱う

 「身の丈に合わない経営はしない」という友和氏。これは決して高望みはせず、自分の目の届く範囲で地道にやっていきたいという意志の表れだろう。
 最近では、友和氏を筆頭に社員たちの頑張りもあり、新規案件も増えてきた。人工芝事業でいうと「テニス場をフットサル場にリニューアルしたい」「都心部にある学校のグラウンドを人工芝に変えたい」「戸建住宅やマンションのベランダに人工芝を設置したい」などの声もよく聞くようになったという。
 友和氏は「人工芝は初期投資こそ費用が嵩みますが、その後のメンテナンスを考えるとメリットは大きいので、オススメしています。とくに近年、技術はすごく発達していて、本当に多種多様な人工芝があります。ですので、お客さまに最適な人工芝を選んでいただけるように、社員たちにはただ売るだけでなく、1つひとつの特徴を覚えてもらっています。工場に足を運んで工場長から直接説明を受ける研修会なども行っています。そういう地道な積み重ねを続けることで社員1人ひとりが現場を受け持つことができれば、と考えています」と語った。

 顧客のことを第一に考える。顧客が求める要望に即座に対応するコミュニケーション力、欲する情報をすぐに提供できる専門知識、イメージをかたちにする技術的なスキルも、すべては顧客のために必要なものだ。顧客第一という考えが社内で少しずつ浸透しているように思える。それが同社の強みであり、今後より深みのある企業につながっていく原動力になるだろう。

(了)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:平山 友和
所在地:福岡県大野城市乙金東3-10-16
設 立:1978年5月
資本金:1,000万円
TEL:092-503-3953
URL:http://hira-yama.jp/

<プロフィール>
hirayama_pr平山 友和
1977年、福岡県生まれ。不動産会社に勤務した後、(株)平山へ入社。創立45年という節目の年である2013年に代表取締役社長に就任。博多21の会所属。趣味はゴルフ、ランニング、グルメ探索。

 
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