久留米商工会議所の会頭選迫る!(4)~議員・会員の声
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NetIB-NEWS特別取材班は10月上旬、議員および会員企業の経営者らに本村会頭に関する聞き取り調査を行った。その結果、本村氏の評価は真っ二つに分かれていることがわかった。
肯定的な意見は、「彼ほど久留米に尽くしてくれる人はいない」。「今までの市役所主導の業者選定を見直し、地場企業に行き渡るようにしてくれたのは本村さん。はっきりとした物言いが人にとっては強引と取られることがあるかもしれないが、実際は我々青年部の活動にも積極的に顔を出してくれて、とても感謝している。前の会頭さんはここまでやってくれなかった」。「金はないが行動しモノ言う会頭が良いのか、金はあるがモノを言わない会頭が良いのかという判断となるかもしれないが、私はモノを言う会頭の方が良い」など。
だが、一方で批判的な声も多数聞かれた。その多くは、初め警戒して本心を語らなかったが、話を進めるにつれて、本音を語り出した。「本来、会頭職は名誉職。会社経営に余裕のある企業が、地域が潤うために会社の利益を地域に還元する位のものでなければならない」。
ある会員は、個人的見解として「本村氏は良いところもたくさんある。人間性を否定するつもりは決してない。ただ、他の商工会議所を見渡しても、売上十数億円で赤字決算が続いている企業が会頭を務めているケースは見たことがない」と語った。商工会議所の会頭として、資質ではなく、会頭になる資格が疑問視されている。
1891(明治24)年に創業、業歴125年の老舗企業を“実質倒産”させた本村氏。このような状況で四選となるのは、自身の晩節を汚すことにもなりかねない。「3期9年間、久留米のためによく頑張ってくれました。ここは潔く勇退して、会頭職から外れ、顧問および相談役という名で後任の会頭をサポートする役回りになって頂ければ実にカッコ良いのだが」。議員の声が本村氏の耳に届くのか? 11月の会頭選まで残された時間は少ない。久留米商工会議所の議員の良識が問われている。
(了)
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