今年の漢字は3度目の「金」
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日本漢字能力検定協会(京都市)は12日午後2時過ぎ、その年の世相を漢字一文字で表す師走恒例の「今年の漢字」を京都・清水寺で発表した。
森清範貫主(76歳)が大きく「金」と力強く揮毫した。金は2012年と2000年にも選ばれており、最多の3度目となる。
「金」の字が選ばれた理由は、リオオリンピックで日本は「金」メダルを14個獲得したことや、前東京都知事の政治資「金」問題。また日銀のマイナス「金」利の導入やイチロー選手の通算3,000本安打達成などの「金」字塔などによる。
2位は「選」。以下3位「変」、4位「震」、5位「驚」、6位「米」、7位「輸」、8位「不」、9位「倫」、10位「乱」となった。筆者は11月19日、地方銀行の元大阪支店長経験者の親睦会に出席し、翌日二年坂、三年坂を散策しながら、紅葉の美しい清水寺を参拝。丁度今年の漢字の応募用紙に応募する好運に恵まれた。そこで今年6月にイギリスのEU離脱や、11月にアメリカの次期大統領にトランプ氏が選出されるなど世界が「変動」していることから「変」と記入。3位入賞だった。
「今年の漢字」は阪神大震災があった1995年から始まり今年は22回目となるが、2001年から応募総数などが発表されるようになり、過去応募総数が一番多かったのは2011年の496,997票で、第1位は3月11日に発生した東北大震災に対する連帯の「絆」が61,453票(12.4%)。
その後応募総数は年々減少している。今年の応募総数は増加したが、国民の意識は年々多様化しているようだ。第1位のシェアが20%を超えたのは、2004年の「災」(サイ・災)の22.5%と、2003年に18年振りのセリーグ優勝を果たした阪神タイガース「虎」の20.3%。
昨年は、12万9,647票の応募の中から、第1位に選ばれたのは、5,632票を獲得した「安」だった。いよいよ12月15日、安倍総理の故郷にある湯本温泉(山口県長門市)で、日露首脳会談が開催される。会場の大谷山荘でプーチン大統領と二人だけでお湯につかり、70年来の懸案事項である北方四島の返還や日露平和条約の締結交渉を劇的に進展させることができるのか。
この会談についてはトランプ次期アメリカ大統領や習近平中国国家主席をはじめ、世界の首脳が注目しているといわれる。
仲の良い晋三・プーチンの2人が、極東地域の「安」定に合意することができるのか。あるいは交渉は不調に終わるか。いずれにせよこの会談の成否は、来年選ばれる一字を大きく左右することになりそうだ。【(株)データ・マックス顧問 浜崎 裕治】
※記事掲載時点では応募数の一部が発表されていませんでした。掲載後に発表があったため、該当部分を更新しました。
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