アビスパ福岡、1年でのJ1復帰を目指し積極補強~新体制発表記者会見(前)
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J2アビスパ福岡は、1月8日福岡市内で2017年新体制発表記者会見を行った。会見には井原正巳監督、鈴木健仁強化部長、カルロス・チーフディレクターと新入団選手5名、新入団コーチ2名が参加。また今回から新たな試みとして、抽選で選ばれたサポーターも参加。レプリカユニフォームを身にまとった熱心なサポーターたちも、アビスパの新しい船出を見守った。
会見では、まずカルロス・チーフディレクターから今年のスローガン「子どもたちに夢と感動を!」が発表された。昨年と同じスローガンだが、カルロスは「子どもたちは我々にとって大事な存在。大人も子どもも、同じ方向に向いて夢と感動を実現していきたい」とした。
次にマイクを握った鈴木強化部長は「昨年は多大なご支援とご声援をいただきながら、結果が出ず申し訳なく思っている。チームとしても悔しい1年だった」と語り、まず最下位での降格を喫した昨シーズンを反省を込めて振り返った。しかしそれだけにはとどまらず、1年でのJ1復帰を目指すと力強く宣言し、そのための補強を井原監督とともに行うことができた、と明言した。そしてここでサプライズ。元日本代表で、浦和レッズや横浜F・マリノスで活躍してきたMF山瀬功治の加入が発表された。思わぬビッグネームの加入に、取材陣やサポーターから驚きの声が漏れた。山瀬について、鈴木部長は「日本代表も含め、経験のある選手。攻撃的な役割なら、複数のポジションでプレイできる。豊富な経験を、ピッチの上で若い選手たちに伝えてほしい。昨年のJ2での実績もある。得点やアシストに絡んでほしい」と期待を寄せた。
井原監督は、「J1復帰のための補強ができた」と力強く語った。補強ポイントについてのリクエストにしっかり応える補強になったという。「堅守速攻という形でやってきたが、それだけではダメ。J1では通用しなかった堅守を復活させて、さらに攻撃のバリエーションを増やし、主導権を握って攻撃する時間を増やしたい。J2をしっかり戦ってJ1に上がり、J1でいい戦いをすることを目指す」と2017シーズンの戦い方と、昇格だけではなくJ1に定着して戦うことが目的だ、という長いスパンでの目標を掲げた。また、「失点は1試合平均1点以下、得点は年間60~70点取れるようでなければ」と具体的な数値目標にも触れた。
新加入選手では、清水エスパルスとガンバ大阪で活躍した元日本代表DFの岩下敬輔に注目。「アビスパの印象、福岡の印象は」と聞かれて「福岡の方からいつも明太子を送ってもらうので、明太子!」と答え、また自らのプレイスタイルを聞かれると「上手い方ではないし、運動量も低いので口でチームメイトを動かし、それだけで勝てるようなチームにしたい」と笑いを誘う応答で注目を集めた。岩下は2014年に在籍していたガンバ大阪では守備陣を引っ張り、リーグ失点数2位タイの堅守を実現。この年のガンバはリーグ、ナビスコ杯、天皇杯ですべて優勝するという快挙を成し遂げた。しかもこの年のガンバはJ2からの復帰1年目。「アビスパをガンバのようなビッグクラブにしていきたい」と話してくれた岩下選手がアビスパではどれだけの成果を挙げられるか、期待したい。
(つづく)
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