「大砲」のいない正月スポーツ~年明け早々、誠に申し訳ないがひとつ注文を(前)
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11月に野球のシーズンが終わると、私の楽しみはマラソン、駅伝へと移る。特に私のお正月のスポーツにおける一大イベントは、1日の実業団駅伝、2日、3日の箱根駅伝だ。
以前から不思議でならないのが1日の実業団の視聴率が毎年10%台なのに、2日、3日の箱根は20%後半の視聴率があること。本来ならば、箱根でしのぎを削った選手たちが社会人となり、もう一段の成長した姿を見ることができる実業団駅伝は楽しみになるはずだが、どうしても20%台に乗らない。実業団チームに入り、マラソンで大活躍をしてくれれば関心がもう少し出るのかな?それとも「箱根」というブランドに勝てないのだろうか?
実業団駅伝は確かに2区の外国人選手区間を見たあとに3区、4区の走りを見ると、その実力差が明白になり、さびしい気持ちになることは否めない。育った環境、競争意識の持ち方、日本にまで来てがんばる外国人選手の気持ちを考えると、差はつくのは分かるが、あまりにもスピード感が違う。原因があるとしたらここだろう。どうしたら改善できるか、真剣に考える必要があると思う。それを克服しないと世界レベルで戦えないから見ている方はつらい。
元旦という忙しい日取りが視聴率に影響を与えていることも事実と思うが、レースも見所をもう少しつくり、見ている人がわくわくするようなシーンを増やす工夫が必要だろう。今年の箱根駅伝を見終わってから何か物足りない気持ちがもう1週間近くなるのに抜けない。その原因は何だろうと一所懸命に考えているのだが、結論が掴めそうで掴めないでいる。1区から5区までのレースを思い返してみると、そういえば花の2区と言われたポジションに「花」が見当たらなかった。近年、もっとも関心を集めている区間は5区だろう。ここでその年の箱根のだいたいの結果が見えてくる気がするから、物足りなさを感じてしまうのかもしれない。往路の関心は6区になるのかな?登り、下りでレースが見えてくるような気がしてしまうところも、きっと私には物足りなさを感じる原因になっていると思う。
私が陸上競技に強い関心を持つようになったのは1991年に日本で開かれた世界陸上選手権大会が大きなきっかけ。選手時代からと思われるかもしれないが、選手時代はそんなに強く関心があったわけではない。世界陸上選手権から、それまでとは違う視線で陸上競技を見るようになった。
(つづく)
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