下関ゴルフ倶楽部~理事長辞任に山口銀行相談役のカゲ(2)
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理事長辞任のカゲを追う
提訴拒否を受けた会員有志は、「下関ゴルフ倶楽部を愛する会」(住興信世話人)を結成。14年10月15日、「福田理事長ら4名に対し、債務者である下関ゴルフ倶楽部に『ゴルフ半額プレイ』で損害を与えた約300万円を支払え」と「社員代表訴訟」を山口地裁下関支部に提訴したのだ。
◆2013年に一般社団法人となった下関ゴルフ倶楽部は、開場60周年の記念行事としてクラブハウス建替の検討特別委員会を設置。委員長には同倶楽部理事の清原生郎関門港湾社長(安倍首相の有力支援者)。委員には伊藤昭男伊藤製鋼社長(安倍後援会会長)、林泰四郎山口合同ガス会長、川上泰男長府製作所会長(兼下関商工会議所会頭)、中谷正行下関市顧問弁護士らが就任。予定通り、現在地に600坪の2階建てクラブハウスを建替えることを打ち出した。
下関ゴルフ倶楽部は、クラブハウス建替の特別委員会の答申を受けて、2014(平成26)年11月26日、シーモールパレス(下関市)で臨時総会を開催。会員有志が起こした「社員代表訴訟」の裁判が進行するなか、あたかもそれを無視するかのように、福田理事長は「クラブハウス建替(総工費11億円)」を提案し、以下の資金収支計画を提示。
(1)年会費を8万円から12万円へ引き上げ、約4,000万円の増収(4万円×約1,000口)
(2)新規会員の募集により6億円の新規収入【(入会金200万円+預託金100万円)×200口】
(3)寄付金6,000万円の募集(100万円×60口)
この資金収支もクラブハウス建替とともに賛成多数で可決承認されたが、その時、福田理事長は「この資金収支計画に沿って7億円集めることにしており、クラブハウス建替で皆さんには決してご迷惑をおかけしません」と豪語したという。
しかしこの提案に対し、年会費が12万円に引き上げられるなど、相次ぐ資金負担を迫られることになった会員有志は猛反発するとともに、今までは寛容だった一般会員も、経営側の威圧的な対応に疑問を抱くようになり、次第に離れていったといわれる。◆2015年8月から旧クラブハウスの解体作業が始まり、10月8日から新築工事に着手。建替を受注したのは、山口銀行と親しい大手ゼネコンの清水建設。地元の事情通によると「坪180万円は一般マンションの2倍以上の建築価格であり、何かキナ臭い匂いを感じる」と小声で呟いたのが印象的だった。
その後、福田理事長が提示した資金収支計画は大きくショート。年会費が12万円と高く、さらに周辺のゴルフ場と比べて格段に高いゴルフ会員権は不評で、集まったのは2億6,000万円と計画から大きくかい離。福田理事長の「皆さんには決してご迷惑をおかけしません」との言葉も空しく、一年後クラブハウス建替資金の借入が必要になった。担当店である山口銀行豊浦支店長はその融資は「利益相反行為」に当たるとして、自らの命を絶ち無言の抵抗を示したのだ。(つづく)
【データ・マックス特別取材班】保険関係成立期間 平成27年10月13日
労災保険番号 35-1-01-800026-100
事業の期間 平成27年10月8日~平成28年10月31日
事業主の住所氏名 広島市中区上八丁堀8番2号
清水建設株式会社 広島支店 執行役員支店長 石水攻一
注文者の氏名 一般社団法人 下関ゴルフ倶楽部 理事長 福田浩一関連キーワード
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