グルメンピック2017~「損害は大きい」と嘆く出店予定者(2)
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突然延期となったグルメイベント「グルメンピック2017」。データ・マックスが報じる記事を受けて、全国から情報提供と問い合わせが殺到している。今回も出店予定だった福岡市の飲食店経営者の話を続ける。
グルメンピック実行委員会の出店事務局・永井氏との交渉の際に、引っかかる点があったというドイツ料理店経営・志田尾氏。志田尾氏の元には、12月中に『出店者事前説明会のお知らせ』が届いたという。
「2017年1月23日に、東京と大阪の2会場でイベントの説明会を行うというものです。遠方で参加できないところには、順次電話で詳細を伝えますと言われました」
イベントの締め切りも近くなってきたので、具体的な出店の詰めを行おうと考えた志田尾氏は、送られてきた名刺に書かれた『出店事務局』と称する電話番号に連絡を取る。
「1月13日に(出店事務局の)永井さんへ電話し、出店について色々と尋ねました。テントのことや告知のこと、出店者の集まり具合などです。その時、気にかかることがありました」
イベントへの出店経験のある志田尾氏が気にかかったのは、保健所への届出のことである。
「送られてきた保健所関係の記入用紙が、あまりにも簡素なものでした。他のイベントでの出店経験から、保健所への届けは簡単なものではないという認識がありました。本来は配置図を書いたり、後ろや隣のテントのことを詳細に記入したりと、要求される書類は複雑なのです。何かあったときに、本当にこんなもので保険が下りるのだろうか、と思いました。また、出店事務局の住所が沖縄だというのも引っかかってはいました」
その5日後、志田尾氏のもとへ一通の封書が届く。『事前説明会 及び 開催日程 延期のお知らせ』と題されたその文書を見て、志田尾氏は頭を抱えた。
「延期の知らせが届いたとき、『やられた』と思いました。すぐに永井さんに電話をかけましたが、東京の出店事務局には繋がりません。回線自体がなくなっているようです。出店者概要書に記載されている沖縄の電話番号は、繋がりますが誰も出ません。主催者の大東物産も同じです」
困惑した志田尾氏は、SNSサイトにアクセスする。
「フェイスブックに『グルメンピック2017』のページがあります。そこに出店予定者の方たちがたくさん書き込んでいましたが、『このページでこれ以上話をするのは良くないから』と、出店者の方が他のページで被害者の会を立ち上げました」
「私は、出店料の20万円より、1月から作り続けてきたソーセージのことで心が折れる思いがします。うちは一つひとつ手作りで、1000本近くをイベントに向けて用意してきました。同じようにイベントに向けて、たくさん用意しているお店があると思います。また遠方の人は、ホテルや交通手段の手配をしている人もいると思われます。相当な損害になるのではないでしょうか」
気落ちした表情を隠せない志田尾氏だったが、同じ出店予定者同士で情報交換をし、今後の対策を考えている。次稿では、データ・マックスに寄せられた声や、聞き取りで得た情報を報じる。
(つづく)
【特別取材班】▼関連リンク
・グルメンピック2017 事前説明会及び開催日程延期のお知らせ(公式サイト・PDF)
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(株)データ・マックス 特別取材班
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