2024年12月27日( 金 )

美しすぎるレーサー塚本奈々美が語るクルマへの思い(前)

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 塚本奈々美さんはドリフト(車を横滑りさせてコーナーを回る運転テクニック)を用いて技術を競う「D1東西日本シリーズ」や「ポルシェカレラカップ」、「GAZOO86/BRZレース」などに参戦するレーシングドライバーだ。ドライバーとしての技術もさることながら、その美貌からモデル業などもこなし、「美しすぎるレーシングドライバー」とも呼ばれている。幼少期をブラジルで過ごし、モータースポーツに身近に接してきた塚本さんに、車への思い、楽しさを聞いた。

日常的にモータースポーツと触れ合ってきた幼少期

 ――自動車への思いをうかがいます。塚本さんはブラジルのご出身ですね。ブラジルはモータースポーツが盛んなのですか。

塚本 奈々美さん

塚本 奈々美さん

 塚本 子どものころブラジルで育ちました。ただ、子どものころなので、出張や旅行で最近ブラジルに行っていらっしゃる方のほうが現地事情は詳しいと思います(笑)。ブラジルにはアイルトン・セナ(1960-94年。ブラジル人レーシングドライバー。88年、90年、91年のF1世界選手権ワールドチャンピオン。レース中の事故で死去)というみんなが尊敬する大スターがいました。それがモータースポーツを国民的なスポーツに押し上げた要因にもなっていると思います。ブラジルではモータースポーツ自体が身近なものになっていると感じます。早く走らせたり、サーキットでスポーツ走行したりするということが自然と生活の中に刷り込まれていると思います。テレビの影響も大きいでしょうね。

 ――ブラジルではモータースポーツが日常的にテレビで放送されているのでしょうか。

 塚本 私もほかのブラジル人の子どもと同じように、テレビでF1を見るのが楽しみで、モータースポーツを身近に感じていました。アイルトン・セナが活躍していたこともはっきりと覚えています。今、日本のテレビではモータースポーツを全然報道しなくなってしまいましたね。それで日本人は車でスポーツするという認識が薄れてきたのかなと思います。メディアの影響は大きくて、子どもはメディアからいろんな影響を受けながら育ちますから。

 ――塚本さんはカートからモータースポーツを始めたと聞きました。

 塚本 普通のレーシングドライバーは父親がサーキットに連れていってくれて、とか、車関係の仕事だったということからレーサーになることが多いと思いますが、私の場合は「F1というスポーツがあるな」という程度の知識はあったにしても、自分がレースをするということはまったく頭にありませんでした。ある日、小さなカートサーキットに行ったら、小さくてすごく速い乗り物に人が乗って、びゅんびゅん走っているのに衝撃を受けたのです。あれはなんだろう、と。周りの人に「あれはなんですか」と聞きまくりました。

 ――カートに乗った感想はどのようなものだったのですか。

tukamoto5 塚本 乗り方すら分からない状態でどうすればいいか聞いたら、ブレーキも何もいらないから、とにかくアクセルを踏みなさいと冗談で言われました。それを真に受けてしまって、すべてのコーナーでコースアウトして、ぶつかってはコースに戻ってということを繰り返しました(笑)。おかしいな、全開で曲がれるはずなのに、と。それでも全開で走り続けていたから、あの子ちょっとおかしいよ、注意した方がいいんじゃないか、と言われていたようです(笑)。そんな感じの「面白い子だね」というところから始まったという記憶があります。私は趣味でモータースポーツができる環境にいなかったので、「カート、モータースポーツをやりたいんだけど何か方法はないか、アルバイトで雇ってくれないか」というところから行動していきました。時給500円くらいで店番とかカートの積み込み、汚れたものを掃除するなどレース関係のアルバイトをしながら、週末にはカートを借りて自分で走るようになりました。そのときにはレースに出たいとかプロになりたいとかではなくて、ひたすらカートを操りたい、速く走りたいということでやっていましたね。ガソリンが切れては入れて、1日で300周とかひたすら走ることが当たり前でした。

 ――カートに魅了されたのですね。

 塚本 そうですね。カートを通じていろんなことを学びました。集中をして壁を乗り越えることや、メカニックに対して自分の考えを伝えるコミュニケーション能力などを身に付けることができたのです。それまで何をするにも目標もなくて、正直に言うと、アルバイトを始めたもののそんなに続かなかったということもありました。カートとの出会いで1つのものをずっと頑張るということを経験しました。だから、車の業界や存在は私にとって、すごくありがたいな、成長させてくれたなと感謝しています。

(つづく)
【柳 茂嘉】

▼関連リンク
・レーシングドライバー・塚本奈々美さんが語る車への思い(動画)

<プロフィール>
tukamoto_pr塚本 奈々美(つかもと・ななみ)
 ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳から山梨県で育つ。FIA・JAF国際Bライセンス、ドリフトD1-Aライセンスを持ち、映画「新劇場版頭文字D」のプロモーションアンバサダー、経済産業省後援「くるまマイスター検定」アンバサダー、大学特別講師などを務め、執筆活動や講演活動、モデルなど幅広い活動を精力的に行っている。TV・雑誌グラビアなどで「美しすぎるレーシングドライバー」として注目を集める。

●メガスーパーカーモーターショー2017
 塚本奈々美さんがアンバサダー、イベントスペシャルゲスト!ブガッティ・ヴェイロンやケーニグセグ・アゲーラをはじめとするメガスーパーカーが一堂に会するイベント!3億円を超える車たちが放つ威容はまさに芸術。ぜひ足を運んでいただきたい。

<日 時>
2017年6月2日、3日、4日

<場 所>
西日本総合展示場新館(福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1)

<入場料>
大人3,500円(前売券3,000円)小人2,000円(前売券1,500円)
VIPチケット6,000円(前売券のみ)

<お問い合せ>
メガスーパーカーモーターショー運営事務局
TEL:092-718-0024
URL:http://www.megasupercarmotorshow.com

 

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