積極的な設備投資と研究開発を進め、基盤を固めつつ、若手への承継に注力(後)
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(株)シー・アール・シー
続けて、「毎年、私が1年間のテーマを決めるのですが、50周年という節目を前に今年は『承継』を掲げました。先ほど少しお話した昇級昇格試験も、50周年バージョンにしたいと思います。また、同時に分析装置のリプレイス等も随時行っていきながら、利益を出せる体制づくりをしっかり構築していきたいです。医療関係は制度に左右されやすいのですが、そういった部分まで計算したうえで利益を考えられる人材を育てていきたいですね。それが私たちの今後の使命と言えます」と江川相談役は語った。
経営者的な考え方は、勉強や試験などでは得ることができない。ひたすら現場で経験を積ませることで、次代を担う人材を育てている。
国内外で幅広く支援 貢献の心を大切に
ここまで同社が成長してきたのは、業界環境の変化とそれにともなう問題に対応してきたことと、社員が一丸となって業務に従事してきたからだ。それ以外にも江川相談役のおおらかな性格と、同社が行ってきた国内外での地域・社会への貢献活動も挙げられる。
90年に開催され、今年25回を迎える「健康増進テニス大会」の前身となる「第1回MSPテニス大会」を手がけたほか、04年には大連市・遼寧友誼賞を同時受賞。10年には(社)日本衛生検査所協会の活動を通じた長年の功績が認められたことで、江川相談役が旭日雙光章を受章。さらに13年には大連にある大連医学院(現・大連医科大学)の写真学部(現・芸術学院)を20年間支援してきたことで、黄敏副学長から感謝状を授与されるなど、その活動は多岐に渡る。同社が支援してきた大連医科大学の芸術学院は、国内外のフォトコンテストでたびたび優勝するなどの実績を誇っている。
自分・自社のためだけでなく、他人のため、社会のために無償で貢献してきたからこそ、そこに信頼・信用が生まれる。それが同社の明るい未来につながっていくのだろう。
(了)
※記事内容は2016年5月31日発行時点のもの<COMPANY INFORMATION>
代表取締役相談役:江川 洋
所在地:福岡市東区松島3-29-18
設 立:1969年7月
資本金:2,000万円
TEL:092-623-2111
URL:http://www.crc-group.co.jp/<プロフィール>
江川 洋
1940年7月生まれ。唐津東高校卒。九州大学医学部附属衛生検査技師学校(現・九州大学医学部保健学科)を卒業後、67年にセントラル医学研究所(現・シー・アール・シー)を創業。趣味はゴルフ、観劇、読書。法人名
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