マングローブ植林事業で地球環境保全に貢献、今年は新たなステージへ(後)
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ワイエルフォレスト(株)
このように、地球環境の保全のため、マングローブの再生を含めたさまざまな事業を進めているワイエルフォレスト(株)だが、その一方で、同社代表取締役会長の山本亮氏は危機感を覚えている。というのも現在、全世界的に温室効果ガスの排出量が吸収量を大幅に上回っている状況にあり、このままでは地球温暖化は進む一方だからだ。そしてそうした状況は、我々日本人にとっても、決して他人ごとではない。
あまり聞き慣れないかもしれないが、「化石賞」という賞がある。これは、地球温暖化対策に“後ろ向き”な国に対して、気候変動問題に取り組む90カ国以上・850もの環境NGOからなるネットワーク組織「CAN(気候行動ネットワーク)」が、批判と激励の意味を込めて贈るもの。いわば“不名誉”な賞である。
この化石賞を日本は、16年にモロッコ・マラケシュで開かれた「気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)」で受賞した。CANによると受賞理由は、日本が温暖化対策の新枠組み「パリ協定」を批准する一方で、新規の石炭火力発電所約約50基の建設計画を持つうえ、インドネシアで反対運動がある石炭火力にも投資していることが挙げられている。ちなみに日本は、賞が創設された1999年のCOP5で受賞して以来、これまでにもたびたび「化石賞」を受賞している常連国だ。母なる地球に住む以上、環境についての問題は全人類1人ひとりが考え、真剣に取り組むべきことである。すべての人が自然環境への畏敬と感謝の念を持ったうえで、各々ができる環境保護を考えなければならない。
同社ではそのための仕組みづくりやきっかけづくりを行いつつも、他社では真似できない地域に密着した体制を構築し、多くの実績を積み重ねている。そんな同社の事業には現在、大手企業からも数多の関心が寄せられているという。今年3月頃にはまた新たな展開が見込まれるといい、同社の事業はまた新たなステージへと進んでいくに違いない。
同社の今後にさらなる期待を寄せるとともに、我々自身も環境について真剣に考え、行動すべきときではないだろうか。(了)
【坂田 憲治】<COMPANY INFORMATION>
ワイエルフォレスト(株)
代表取締役会長:山本 亮
代表取締役社長:阿久根 直人
所在地:福岡市博多区築港本町6-1 印刷会館3F
設 立:2004年7月
資本金:7,000万円
TEL:092-263-8221
URL:http://www.ylforest.co.jp/関連記事
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