2024年11月23日( 土 )

ゴルスタ、広告料未払い問題 福岡でも悲鳴

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 先週、突如として浮上してきた「ゴルフスタジアム」の広告料未払い問題。全国に1,000名以上の契約者がおり、進展しない状況に不安を抱えたまま時間だけが過ぎている。広告料が入らなければ、ローンだけが残ってしまうという状況にある。「福岡でも、契約者は多数。大問題となる」と、取材に応じた関係者は語る。

 ゴルフ関連会社(株)ゴルフスタジアム(東京都港区、堀新代表)が、レッスンプロを中心に1,000人以上に販売した練習用ソフトを巡り、見返りとして約束した広告料の支払いが今年2月末ごろより滞っていることがわかった。

 ゴルフスタジアムは、全国のレッスンプロなどにホームページを無料で作成する見返りとして、「モーションアナライザー3」というソフトを300万円から900万円で販売。ホームページにゴルフスタジアムの広告を載せることで、ソフト購入の分割払いと同額の広告料を支払い、実質的には無料になると謳っていた。

 「当社にも営業が来たが、怪しいので断った」と語るのは、福岡市内でゴルフ練習機器を販売する経営者A氏。「去年から、同業者の間で出ていた話。紹介でつなぐ営業スタイルなため、断りにくさもあり、拡大していたと思う。レッスンプロがスタジオを構えるにも、相当な投資になるが、資金調達は容易ではない。そのためサイトを無料で開設できるうえに、借入ができるメリットは大きい。福岡でも、被害は少なくとも60件はあると聞いている」。

 また別の経営者は「契約後1,2年広告料がまともに入ってきていたら、その後も入るだろうと信用してしまう。広告料でほとんどローンをまかなえた契約者もいれば、契約したばかりで多額のローンだけ残ってしまう方もいるだろう。契約上、ローンはソフト購入のため組まれており、ゴルフスタジアムは責任逃れもできる」と事情を語っている。

 3月下旬、ゴルフスタジアムは契約者に向けて、提案書を送っている。「新たなビジネスプランの提案」となっているが、この問題を解決に向かわせる内容ではないとの見方が強い。はたして、どのような結末を迎えるのだろうか。

【東城 洋平】

 

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