手厚い支援で就職率99.8%達成!2017年の志願者数が急増~福岡工業大学
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学校法人 福岡工業大学の2017年3月の大学卒業生が、過去最高となる就職率99.8%を達成した。「2017年大学別就職率ランキング」(大学通信)で、同規模以上(卒業者数900人以上)で見ると、九州1位、全国7位にランクイン。「就職に強い大学」というイメージが定着し、11年連続で増え続けている入学志願者数は、2017年において、とくに鋭い伸びを見せている大学が前期比37.8%増(2,625人増)となる9,564人。短期大学、城東高校と合せて計1万2,546人となった(表参照)。11年連続の志願者増加は、全国の私立大学(増加当初の志願者が1,000名以上)では福岡工業大学のみである。
企業が求める実践的人材の育成
福岡工業大学の2017年3月の就職希望者は、837人のうち835人が就職し、就職率99.8%、実就職率96.4%※となった。学部別で見ると、工学部100%(実就職率98.8%)、情報工学部99.4%(同95.5%)、社会環境学部100%(同94.2%)となっている。
福工大の高い就職率を支えるのは、時代のニーズに対応した人材育成と、それを成し遂げるための積極的な設備投資だ。まず、就職支援では、約800社が参加する独自開催の「合同企業説明会」、学科別の個別指導、福岡県外の企業を受験する際の往復交通費の補助、夏季インターンシップでの就業体験、上場大手企業の選考対策、女子学生向けの就活メイク、SPIなど採用試験対策、東京・大阪・広島・福岡に就活中の拠点として設置されたセカンドキャンパスなど、手厚い施策を実施している。
その一方で、就職先開拓にも注力。専任職員が九州・山口の企業を年間750社ほど訪問するほか、東京事務所を起点とした関東方面の企業訪問といった就職先の開拓も熱心に行っている。この成果として、福工大生の就職先は、上場企業24.4%、大手・中堅(資本金3億円または従業員数300名以上)45.9%、中小企業28.1%。地区別でも関東地区42.4%、福岡県32.3%と幅広い。日経HR・日経キャリアマガジンの「価値ある大学2018年度版」では、「就職支援に熱心に取り組んでいる」、「企業に選ばれる大学」、「行動力がある」、「学習環境が整っている」で、すべて九州私学1位に選ばれた。
激しい就活競争を勝ち抜くためには、当然ながら、個々人の資質が問われる。福工大では、「情報・環境・モノづくり領域で教育研究力を発揮し、広く社会に貢献する」を経営目標とし、企業が求める「実践的人材」を育成するための「就業力育成プログラム」を実施。福工大では、社会に出た時に必要な力を、(1)目的を定める「志向力」、(2)仲間と共に考えて行動する「共働力」、(3)自ら問題を発見して解決方法を探る「解決力」、(4)学んだ知識を活用していく「実践力」に分類。この4つの力を授業のなかで身に付けていく。
また、グループ学習、グループディスカッション、課題解決学習などを取り入れた授業を組織的・全学的に展開する「アクティブ・ラーニング」(14年度文部科学省大学教育再生加速プログラム事業に選定)を実施。自律的に考えて行動し、社会で活躍できる人材の育成を目指している。以上の取り組みは着実に実り、企業が求める優れた人材の育成に成功。7年連続の就職率アップは、その証左と言えるのではないだろうか。
【山下 康太】
(注)就職率=就職者数÷就職希望者数×100、実就職率=就職者数÷(卒業者数-進学者数)×100
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