2017年 マンガ・アニメ世界の新しい動き(前)
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9月16日(土)、アニメの聖地・池袋近くの豊島区雑司が谷地域文化創造館において、第8回「全国マンガ・アニメ活性化連絡会」(午後2時~午後4時30分)と第9回「トキワ荘フォーラム」(午後6時~午後8時30分、主催:NPO法人 日本マンガ・アニメトキワ荘フォーラム、協力:豊島区、講談社社友会)が開催された。
『まんが甲子園』第1位入賞は韓国の高校!
8回目を迎えた「全国マンガ・アニメ活性化連絡会」が昨年11月以来、久しぶりに開催された。今回も高知県まんが王国・土佐推進課、鳥取県文化観光局まんが王国官房、茨城県商工労働観光部産業推進課、葛飾区観光課、練馬区商工観光課など多くの地方自治体及びマンガ・アニメ関連のNPO法人が参加し、活動報告と意見交換が行われた。
日本のマンガ・アニメの世界にも海外の波が徐々に押し寄せてきている。今年8月5日(土)から6日(日)に行われた第26回「まんが甲子園」(主催:高知県、まんが王国・土佐推進協議会)では、海外から参加した学校も決勝進出が可能になった。韓国、台湾、シンガポールなどの高校を含めて307校が参加、決勝には韓国、台湾の高校を含む20校が進出した。その結果、第1位は韓国の全南芸術高が獲得した。第2位は福岡県・北海道芸術高福岡サテライトキャンパス、第3位は栃木県の県立栃木女子高だった。
今年で第6回を迎える『国際マンガコンテスト』(主催:鳥取県まんが王国官房)は8月末で応募を締め切った(入賞者発表は12月頃)。昨年を超える25の国・地域から704作品の応募があった。
VIPOが開始したジャパンアンバサダー制度!
ゲストスピーカーのVIPO(※)森下統括部長と小泉氏からは、今年から開始された「ジャパンアンバサダー制度」の説明がなされた。ジャパンアンバサダー制度とは、海外展開・インバウンドを日本文化好き外国人(ジャパンアンバサダー)が支援する制度である。ジャパンアンバサダーの役割は以下の4点である。
(1)Promotion(発信):特定商品・サービス・地域などを海外・外国人にプロモーションする。
(2)Research(調査):海外市場・旅行・文化や顧客となる外国人の意見・評価をリサーチ、インタビューする。
(3)Experience(体験):外国人に日本文化を体験してもらい、海外プロモーションやリサーチにつなげる。
(4)Language(言語):日本文化に関するEXPOやイベントにおける通訳・翻訳を担当する9月現在で88カ国、3,800人以上の外国人が登録(アジアが43%、男女はほぼ同数、年代は20代と30代で70%以上)、海外に関することで外国人が必要な自治体や企業のニーズに応えている。
(つづく)
【金木 亮憲】※VIPO(特定非営利活動法人映像産業推進機構) 映画、テレビ、アニメ、音楽、ゲーム、キャラクター、出版等、日本のコンテンツ産業を国際競争力のあるものとし、さらには日本経済の活性化に寄与することを目的に2004年に設立。人材育成と市場開拓を柱として事業活動をしている。理事長は松谷孝征氏((株) 手塚プロダクション 代表取締役社長)
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