大反響の前号に続き「なんばしょっとか!!久留米」発刊(前)
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5月15日に緊急発刊した「I・B久留米特別号」。「これでいいのか久留米」と題打った同誌は発刊後、各方面で大きな反響があった。「久留米の恥を拡散するな!」という批判的な声も聞かれたが、「久留米の問題をよくぞ取り上げてくれた」といった声も多く、続報を期待する声が続々と寄せられた。そして9月28日、第2弾「なんばしょっとか‼︎久留米」を発刊した。ここでは、第1弾を読まれていない方のために、その内容を振り返る。
商工会議所の会頭は倒産会社のトップ
前回は、筑邦銀行に債権放棄させた久留米商工会議所会頭の本村康人氏、久留米シティプラザの来場者数水増し疑惑、頼りない楢原市政、花畑西の欠陥マンション問題を取り上げた。とくに反響が大きかったのは久留米市長を陰で操る“フィクサー”こと本村康人会頭だった。本村氏は、恫喝して相手をビビらせ、自らの思うように動かすというのが常套手段として広く知られている。
本村氏が社長を務めていた酒類卸業者の(株)本村商店はメインバンクの筑邦銀行から理由不明の債権放棄を受けて生き残った。その事実を知り、汗水垂らして同行への借金返済に勤しむある経営者は、「なぜ、本村商店だけがそのような厚遇を受けなければならないのか」と怒りを露わにした。そして事実上、会社を倒産させた張本人は、友人の会社が運営する㈱久留米業務サービスの役員となり、会頭選挙に出馬。現在、4期目を迎えている。会社を潰した経営者が、商工会議所の会頭すなわち“久留米経済界の顔”という事実について「ありえない」と憤る経営者も少なくない。
本来、商工会議所の会頭職は名誉職であり、無報酬が基本。自分の会社の利益のなかから活動費を捻出する。ところが本村会頭の場合は、活動経費の多くを商工会議所に請求。そして“公用車”を使用して移動している。「一体、どの面を下げてそのようなことをしているのか?」と、批判が集中する。この事実を報じると、「みんな誰でも知っていること。それをあえて活字にするのは久留米の恥を拡散するようなものだ」という声も聞かれた。しかし、商工会議所の会頭として不適格な人物を、あと2年も居座らせてはいけない、任期途中でも即刻退任するべきだ。
インチキの来場者数 久留米シティプラザ問題
昨年4月に178億5,000万円の血税を投入して開業した「久留米シティプラザ」。初年度の来場者数は約53万人と発表された。久留米市政のプロパガンダ的存在である「広報くるめ」では、「初年度は来場客数に手応え」と楢原利則市長のコメント入りで、あたかも大成功したかのように紹介されていた。しかし、この来場者数約53万人には、多目的広場「六角堂広場」と隣接するフリースペース「カタチの森」の27万人が含まれていた。
その「27万人」にも疑問符がつく。「六角堂広場」は主催者発表の数字をそのまま来場者数にしたもの、「カタチの森」は利用者だけではなく、通路として同施設内を通り抜ける通行人も目視で数えて水増ししていたのである。「久留米シティプラザ」が集客施設として、周辺の商店街および中心市街地の活性化に役立っていないことを露呈したようなものだ。今後、施設運営における赤字の垂れ流しで市の市民サービスへの影響が懸念されている。
「久留米シティプラザ」は、来年1月に行われる市長選の争点にもなるだろうが、同施設を誘致した立役者も本村会頭だ。JR久留米新駅横の西口側に建設予定だった施設を“強烈なリーダーシップ”で強引に久留米井筒屋跡に持って行った。楢原市長は9月の議会で勇退を発表したが、「久留米シティプラザ」の責任を1人で背負って辞めてしまうようにも映る。しかしながら、本村氏にも失策の責任があるはずだ。今回の特集では、この問題も追及する。
(つづく)
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