社員よりも自分のカネが大事 家業を食い潰した本村会頭(後)
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無知で無関心 業績よりも自分のカネ
同社の関係者によると、厳しい経営状態がさらに厳しくなり、赤字決算が続いた時でも本村氏は会社の経営よりも自分のカネのことを優先した言動が目立ったという。「本村さんが、少しでも会社のことを考えてくれれば、このような事態にはならなかった」(元社員)。さらに14年9月、会社として大赤字を計上したことで、メインバンクの筑邦銀行を中心とした金融機関による分析チームの検証によって、当時、代表取締役会長だった本村氏は責任を問われ、代表権を返上させられた。年明け早々には取締役も解任され、しばらくの間、役員ではないただの会長となっていた。その後、16年4月、「地域の経済活動に専念する」ことを理由に退社。同社は筑邦銀行の管理下に置かれ、この際、“数億円の債権放棄”を受けたという。
もし、本村氏が無知であったとしても、さまざまな人たちの教えを乞い、会社存続のための手を打っていればこのような事態にはなっていなかったかもしれない。むしろJCと商工会議所のクラブ活動を盛んにしていたことから、そのような機会は無数にもあったはずだ。だが、それを違うベクトルに向けたことで会社経営がおかしくなった。
私利私欲の固まり リーダーには不適格
弊社では再三、本村氏が久留米経済界の顔として不適格であると報じてきた。自らの会社を倒産させた人物が公共性の高い経済団体のリーダーであって良いはずがないとの主張は変わっていない。自らの会社が厳しい時に甘い汁を吸うような人物が、仮に久留米経済界で大きな問題が起きた時、それに立ち向かうことはしないだろう。実際に、久留米シティプラザ開業の時は「私の力で建てた」と周囲に豪語していたが、あまりに杜撰な運営で赤字が問題視されるようになると、それまでの主張を覆す発言を繰り返している。社員や地方銀行を食い物にしてきた本村氏に経営の資質など欠片もなく、客観的事実を並べれば、誰もが、本村氏が商工会議所の会頭に選ばれていることに強烈な違和感を抱くはずである。
(了)
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