【2017衆院選・全国】『極右の証明』~希望の党・九州ブロックの票が減る原因
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小池百合子代表の「排除」発言以降、思わぬ失速となった希望の党。安倍一強を覆すためにも頑張っていただきたいものだが、自ら票を減らす要因を作っていた。同党の比例九州ブロック名簿単独1位、中山成彬氏の存在だ。同氏はこれまで国会などで「いわゆる従軍慰安婦について、当時の日本政府や日本軍による組織的な関与はなかった」「通常の戦闘行為で30万人が殺されたなんてとんでもない。南京事件はなかった」などと述べるなど、極右的な思想の持ち主。
中山氏は10月12日、博多駅での選挙演説後、記者の取材に応えて「(歴史認識は)小池代表と完全に一致している」と発言している(過去記事)。そこで改めて、従軍慰安婦問題、南京大虐殺問題についての現在の中山氏のスタンスと、両問題に関しての小池代表との認識の一致について質問した。以下はその一問一答である。
Q.従軍慰安婦問題について
以前中山先生は、国会での質問で「いわゆる従軍慰安婦について、当時の日本政府や日本軍による組織的な関与はなかった」という趣旨の発言をしておられます。この件について、現在も同様のご意見でしょうか。また、今後も同じスタンスで訴えを続けていかれるのでしょうか。A.考えは変わりません。朝日新聞の捏造で始まった従軍慰安婦問題が世界中に広まっています。私たちの代で決着をつけるべき問題と思います。
Q.南京大虐殺について
また、中山先生はいわゆる南京大虐殺について「通常の戦闘行為で30万人が殺されたなんてとんでもない。南京事件はなかった」としておられます。こちらについても、お考えにかわりはないでしょうか。また、今後も同じ訴えを続けていかれるでしょうか。A.全く考えは変わりません。この捏造についても国民に真実を知ってもらうために今後とも走り廻ります。
Q.希望の党・小池代表との歴史認識の一致について
10月12日、博多駅前での囲み取材で「歴史認識については、完全に(小池代表と)一致している」とうかがいましたが、上記の「従軍慰安婦」「南京大虐殺」についても、一致していると考えてよろしいでしょうか。A.その通りです。小池代表とは自民党清和会時代から歴史認識については全く同じでした。
首尾一貫した態度ではあるが、「従軍慰安婦・南京大虐殺はなかった」という考え方は国際社会の常識のなかではまったく認められない発言。このような発言をする人物が比例名簿の単独1位に掲載されているという事実は、確実に票を減らすという見方もある。とくに比例復活を目指さなければならない候補からすれば、迷惑千万な話だろう。事実、ある候補は「中山さんが比例の単独トップ?ありえないだろう」と吐き捨てたほどだ。
「極右の単独1位」が、比例九州ブロックの結果にどのような影を落とすか。投開票まであと2日である。【総選挙取材班】
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