創建330年　佐賀祐徳稲荷神社にもインバウンドの波

　日本三大稲荷の一社に数えられ、商売繫盛、五穀豊穣の神「祐徳さん」として古くから親しまれている祐徳稲荷神社は、今年創建330年を迎えた。

　年間約300万人の観光客を集める祐徳稲荷神社には、多くの外国人観光客も訪れている。なかでもタイ映画「タイムライン」（2014年）、タイドラマ「きもの秘伝」（2015年）などのロケ地に祐徳稲荷神社が使われ、ヒットと相まってタイ人の観光客が急増している。観光庁の統計によるとタイ人の佐賀県への宿泊者数は、2013年は延べ370名だったが、14年が1,540名、15年が4,590名と急増が続き、16年は5,800名となった。また、観光パンフレットもタイ語版が用意されている。
　16年5月には、高所にある本殿へ車イスでも参拝できるようエレベーターを新設し、さらなる観光客増加を目指している。

【内山　義之】