九州地銀の業界再編を占う(6)
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今年も残りわずかとなったが、九州地銀の業界再編の動きのなかで大きな話題となったのは、やはりふくおかFGと十八銀行の経営統合が無期延期になったことだろう。実質白紙となった要因について時系列を追って振り返って見ることにしたい。
6.まとめ
【表7】を見ていただきたい。九州7県の人口と県別の預貸金残高(17/9月期)のシェアである。
※クリックで拡大
<この表から見えるもの>
◆九州の人口は12,918千人。7県のうち人口が増加しているのは福岡県だけである。人口比率39.6%に対して総預金のシェアは45.3%。貸出金は50.3%と過半数を超えている。県内の数字ではないにせよ、「人・物・金」が福岡県に集中しているのがわかる。
・人口比率を上回っているのは長崎県の総預金だけである。これは十八銀行と親和銀行が競い合っていることが要因だろう。◆県下の経済および金融を守るためにも、今まさに九州地銀の業界再編は「待ったなし」の状況にあるといえるのではないだろうか。
(了)
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