2024年12月12日( 木 )

ドタバタ続きの太宰府市政 失職の前市長が配った印刷物とは…

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 14日、芦刈茂前市長の失職にともなって行われる太宰府市長選挙(1月21日告示、28日投開票)に先立ち、市民団体が主催した「市長選候補予定者を囲んでくるま座集会」が開かれた。集会の主役は、市長選に出馬予定の前教育長・木村甚治氏(64)と元衆議院議員・楠田大蔵氏(42)。2人の話で終わるものと見ていたところ、前日13日に突然の立候補取りやめを公表した芦刈氏が主催者に促されて登壇し、印刷物を配るという思いがけない行動に出て会場の参加者を驚かせた。お騒がせ前市長が配った印刷物の内容とは……。

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 芦刈氏が配った印刷物は、二つ折り4ページの後援会報とA4版1枚のビラ。出馬辞退を決めた前市長が後援会報を配ることに違和感を覚えたが、「市長を辞めた今だから、言える!」と題したビラは過激で、「今回の事態は芦刈おろし」などとして自己弁護を図る内容だった。

 問題は、今回の選挙に立候補を予定している木村氏に対して触れた部分。「本気で給食実務に取り組んでいない」、「給食見直しの保護者説明会をせず、その場しのぎの対応をした」などとして、事実上の個人攻撃になっている。

 木村氏の陣営はこの印刷物について、「(芦刈氏と)揉めた事案は過去のこととする。遺恨は受け流して振り返らず、これから市民と一体となってよりよい太宰府にしていくためにも前を向く」――。大人の対応で、芦刈氏の挑発には乗らない構えだ。

 芦刈氏の独り相撲が原因のひとつである今回の市長選。土俵から勝手に降りた芦刈氏の行為は、混迷する市政を象徴するものだった。

 

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