2024年12月12日( 木 )

太宰府市長選、新人・楠田大蔵氏の当選確実

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

当選を確実にした楠田大蔵氏

 前市長の失職にともなう太宰府市長選で、無所属の新人で元衆議院議員の楠田大蔵氏(42)の初当選が確実となった。開票所の開票状況や、データ・マックスの取材の結果による。

 楠田氏は1975年4月生まれ、筑紫野市出身。久留米大学附設中・高校、東京大学法学部を卒業後、(株)三井住友銀行に入行。羽田孜元総理の秘書として政治の道に入り、2003年衆議院議員選挙初出馬、民主党(現民進党)の公認を受け28歳で初当選。3期連続で衆議院議員を務め、防衛大臣政務官をはじめ党内の要職を務めた。

 選挙戦で楠田氏は、「積極的財政投資」をスローガンに掲げ、太宰府市を中核とした新広域連携行政の構想や、観光産業の成長戦略を主張。 とくに“しがらみのない”政治を行うことで、混迷する市政の鎮静化を図ると訴えていた。

 今回、前教育長の木村甚治氏(64)と新人同士の一騎打ちで接戦となったが、楠田氏は副市長人事や中学校給食の無料化をめぐって対立した前市長と市議会に愛想を尽くした有権者の受け皿になった形だ。木村氏は、農政連や商工連盟の支援を受けて選挙戦を展開。太宰府市を地盤とする原田義昭衆議院議員をはじめとした保守系の支持も集めたが、届かなかった。

【道山 憲一】

おススメ記事

・「包丁で自分を刺すか、飛び降りるか」―重傷の16歳少女に強要 久留米の女子中学生ら逮捕
・共同通信、姑息な記事差し替え iPS山中教授の記事
・はれのひ 篠崎洋一郎社長が記者会見で謝罪~販売した振り袖は返還へ
・生活保護見直しで閉ざされる子どもたちの未来

 

関連キーワード

関連記事