「未曽有の活況」躍進する宮崎商工会議所 福商懇話会メンバーも奮起誓う
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2月6日~7日のスケジュールで行われた福岡商工会議所議員懇話会による宮崎視察の一環として、懇話会メンバーは6日に宮崎商工会議所の米良充典会頭(米良電器産業代表取締役社長)を表敬訪問した。
その席で、米良会頭は現在の宮崎市周辺は「建設業にとっては未曽有の好況にある」と語った。建設業者のなかには、「(宮崎県総合運動公園などの大型工事が行われた)1979年の宮崎国体当時に匹敵するのでは」という声もあるとのこと。
主な案件は以下の通り。
- 宮崎駅前再開発:JR九州・宮崎商工会議所・宮崎県・宮崎市が連携し、新駅ビルの建設を行う(2019年度完成予定)。また宮崎交通も、隣接地に商業ビルを建設する(20年開業予定)。
- キヤノン大分工場移設:高鍋町の南九州大学キャンパス跡地に30ヘクタールの工場を新設。19年操業開始予定。投資額は230億円。
- 日機装工場新設:航空機部品メーカーの日機装が、石川県にあった工場を宮崎市(宮崎ハイテク工業団地)に移設。18年3月操業開始、総額170億円を投資。
- イオンモール宮崎増床:敷地面積20万平米に、延べ床面積13万平米(3万平米増床)となる。18年3月開業予定。
また雇用面でも、キヤノン新工場について同社の御手洗冨士夫CEOは「500人の従業員は地元から雇用する」と明言。日機装、イオンモールで生まれる求人のほとんどは女性が対象だという。
また、米良会頭からはこれらの開発案件には宮崎商工会議所が主体的にかかわっていることも明らかにされた。
現在宮崎商工会議所が入っているKITENビルは、宮崎商工会議所が中心となって建設。上階にJR九州ホテルが入り、ほかにさまざまな商業テナント、公的組織が入居。現在テナントの入居率は98%ほどでほぼ満室(80%ほどで収支が合う設定)。さらに新駅ビルの開発にも商工会議所が主体となって関わり、土地のほとんどを所有している県・市との交渉にも積極的に関与しているとのこと。米良会頭との懇談を終えた福岡商工会議所議員懇話会のメンバーからは、「宮崎の商工会議所はこれだけやっているのに、福商が同様に意義のある動きをできていないのは非常に悔しい。何とかならないか」という声が上がった。また、「福岡の商工会議所主導で、たとえば『九州商工会議所大会』のようなことをやってもいいのでは」など、反省点や今後の活動についての具体的なアイディアも挙がった。
「福商が九州全体をリードしていくようでありたい」というメンバーの言葉どおり、福岡商工会議所の今後の活動が期待される。【深水 央】
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