霧島山(新燃岳)、2011年1月噴火と同等の大規模噴火の可能性も
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福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は23日午後4時、霧島山(新燃岳)の火山活動について解説情報を発表した。
これによると、「今後、多量のマグマが新燃岳直下へ供給されれば、規模の大きな噴火が発生する可能性」があるという。福岡管区気象台の火山監視・警報センターの担当者は、「『規模の大きな噴火』とは、2011年1月に発生した新燃岳の爆発的噴火と同程度の噴火を指している」としている。11年1月の新燃岳噴火では、直径500mの溶岩ドームが形成され、この影響で新燃池が消失。噴火にともなう降灰が鹿児島県霧島市、宮崎県都城市など広い範囲で観測され、大きな噴石が新燃岳火口から3㎞を越えて飛散した。延べ1,661世帯・3,681人に避難勧告が出され、負傷者(火山灰の処理中の事故による)は35名だった。
同担当者は、「『規模の大きな噴火』の原因となり得る多量のマグマの供給がどの程度の確率で起きるかはわからない。現段階では(マグマの供給を意味する)新燃岳浅部の明瞭な膨張を意味する観測データはない」としている。
【深水 央】
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