ネパール支援20周年の節目に、現地指導者を招き親交を深める(後)
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福岡・ネパール児童教育振興会
翌日は、博多東LCの「結成50周年記念式典・祝賀会」に出席。式典では、博多東LCから学校の教職員を支援する「職員退職年金基金」に充てるために100万円が贈られた。キム・ラル・バンダリ校長は、これまでの支援に対して20年を振り返り謝辞を述べた。会には福岡ニルマルポカリ学校で学び、日本に留学中の学生3人も出席、そのうちの1人、20歳の女性が日本語でお礼を述べた。彼女は現地に小学校が完成した歳に生まれ、学校で学んだ。彼女の言葉からは、20年の支援事業が教育を通して確実に実を結んでいること、そして、村の人たちに寄り添っていることが伝わり、参加者の胸をうった。
2人の日本での滞在は10日。その間、振興会関係者や支援者の案内で観光地や名所、施設などを精力的に訪れた。なかでも、福岡市動植物園やマリンワールド海の中道では、動物や植物、魚の生態を生徒たちの教材として活用したいと映像におさめていた。また、水耕栽培の施設を視察するなど、ネパールでの農業生産力の向上についての可能性などを模索しているようだった。
両氏は「我々の村以外にも候補はあっただろうが、当村を選び支援していただいたことに村をあげて感謝している。村の人たちが日本を意識し、思いをはせるようにもなった。また、村以外にも周辺の町に日本のことが知られるようになった」と博多東LCや日本への思いを語った。また、福岡滞在については、「来日前に日本について勉強していた。さまざまな技術が発達しているイメージを持っていたが、実際に日本に来てみるとイメージ通り素晴らしかった。街や道路もきれいで、時間に正確。食べ物も美味しく、人々はおもてなしと友好の気持ちにあふれていた」と振り返る。
教育の指導者とコーヒー栽培の技術者の2人は、大いに刺激を受け貴重な体験の10日間を過ごし帰路についた。この体験は、学校での教育や村での産業振興に生かされることだろう。
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