2024年11月21日( 木 )

森友学園問題、「西の本丸」は松井一郎大阪府知事?~維新の会の関与は

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

改ざんがあきらかになった公文書

 公文書の改ざんで揺れる森友学園問題では、大阪府の松井一郎知事の責任を問う声もあがっている。

 松井知事は昨年3月21日の記者会見で、府私立学校審議会が2015年1月に「認可適当」の答申を出す前に、近畿財務局から「口頭で、森友側に売却するとの見通しが伝えられた」と、「国からの圧力」によって小学校認可が進んだことを強調した。一方、財務省は松井知事の発言を否定していた。
 松井知事が記者会見した同じ日、森友学園の小学校設置認可をめぐって、認可申請が府の審査基準を満たさないままに私学審議会にかけていたとして、松井知事は職員の処分にまで言及。以降、現在に至るまで、「大阪府や府知事は被害者」というスタンスを崩していない。

 しかし、森友学園の小学校開校について、いくら「国からの圧力」をほのめかそうと、認可判断の責任者は松井知事その人である。そもそも、松井府知事が被害者なのかも、はなはだ怪しい。ある府職員によると、松井知事が代表を務める維新の会と森友学園の距離の近さは周知の事実だったという。小学校設置認可の過程で、維新の会関係者がなんらかの働きかけや圧力をかけたことはなかったのか。
 改ざん騒ぎで忘れられがちだが、森友学園の籠池泰典理事長は、昨年3月の衆参証人喚問で、「はしごを外された政治家」として松井知事の名前をあげている。名指しされるだけの理由や背景があるのかどうか、まさに説明責任が問われている。

 

関連キーワード

関連記事