カンヌ国際映画祭パルムドールの是枝監督が、安倍政権を批判~韓国・中央日報で語る
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フランスで日本時間20日まで開かれた第71回カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞した。同賞を日本人監督が受賞するのは「うなぎ」(1997年/今村昌平監督)以来、21年ぶり(5作目)。
韓国最大の新聞社『中央日報』の日本語版ウェブサイトでは、パルムドール受賞が決まる前の17日、是枝監督のインタビューを掲載している。
是枝監督はインタビューで、安倍政権下の日本を「経済不況で階層間の両極化が進んだ」と分析したうえで、「政府は貧困層を助ける代わりに失敗者として烙印を押し、貧困を個人の責任として処理している」と批判。
さらに、「(日本は)地域主義に傾倒していって、残ったのは国粋主義だけだった。日本が歴史を認めない根っこがここにある。アジア近隣諸国に申し訳ない気持ちだ(中略)同じ政権がずっと執権することによって私たちは多くの希望を失っている」と、戦後処理問題にまで言及。パルムドールを受賞したことで、是枝監督の発言が波紋を広げそうだ。是枝監督はこれまで、「誰も知らない」や「そして父になる」に代表される、現代の家族のありかたに焦点を当てた作品で注目を集めてきた。過去には社会問題を扱ったドキュメンタリー作品も多く手掛けており、2015年には原爆をテーマにした「いしぶみ」(広島テレビ制作)を演出していた。
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