2024年11月24日( 日 )

財務コンサルで成長企業を輩出し、5年以内に福岡一の顧客数を目指す(前)

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林田グループ アストル税理士法人

税理士法人化をはたしグループとしての成長を加速させる

福岡支店長 林田 俊貴 氏

 「林田グループ アストル税理士法人」は、2017年8月に税理士法人化をはたし、飯塚市の本店と福岡市博多区吉塚にある福岡支店という組織体制になった。「税理士法人化した理由は、『家業からの脱却』と『グループとしての規模拡大』を目指すためです」。そう語るのは、代表の林田俊一氏の子息で福岡支店長を務める林田俊貴氏だ。俊貴氏は飯塚市出身で、嘉穂高校、東京経済大学と進学し、その後は飯塚市や大牟田市での税理士事務所勤務を経て税理士登録。15年には福岡市博多区で税理士事務所を開業した。

 「本店の役割としては、これまで通り税務顧問、決算・確定申告サポート、相続税対策、事業継承対策などを行っています。一方、支店で力を入れているのが財務コンサルです。技術革新が進み、将来的に会計処理業務のあり方も大きく変わっていくでしょう。そうすると従来の税理士業務の必要性が薄れていき、会計を中心としたコンサルティングの役割が、より社会に求められるサービスとなってくるのです。私たちの目標は、これから5年の間に福岡県一の顧客数を誇る税理士事務所にしていくことです。税理士の数も増やしながら、グループとしての強みを最大限に生かして、顧問先と一緒に成長していきたいと思っています」(俊貴氏)。

財務コンサルを強化し企業経営をサポート

 俊貴氏は開業以来、TKC財務会計システム(※1)を顧問先に導入するなどの支援を行い、経理システムの構築およびチェック、事業に関する提案、月に1度の客先訪問による業務把握と財務に関するアドバイスなどを行ってきた。税理士による記帳代行に頼らない経理システムの導入に意欲的に取り組んでいるのだ。

 「現在は、支店にしかできない業務を行っています。財務コンサルという仕事は、単純にいえば、顧問先の会社が儲かれば、その分多くの報酬をいただくことができる、お互いにとってWin-Winの関係になれる分野です。そのためには、『安定した資金繰り』と『自社管理による強い財務体質』を構築することにより、企業経営のサポート体制をもっと強化していかなければなりません」(俊貴氏)。

 資金繰りとは、資金の動きを把握して予測すること。俊一氏曰く「税理士は唯一、業務のなかで顧問先の帳面を見ながら業務を行う士業です。それだけ企業側と密接に関わることができ、より突っ込んだサポートができるため、税理士は恵まれた職業だと思います」と、財務コンサル業務の優位性を評価する。また、俊貴氏は経営者にとって最も大切なのは「経営者としてのメンタリティです」と言い切る。

 「会社としての経営戦略や戦術があるかをまずは徹底的にヒアリングして、コンサルの方針を決定していきます。『戦略はありません』といわれる方もなかにはいらっしゃいますが、なければ一緒になって考えますし、会社を経営している以上、言語化はできていなくても潜在的に考えていることはあるはずです。そういった方向から会社経営の指摘をしてくれる存在が経営者さんの周りにはなかなかいないので、気持ち的には楽になるのではないでしょうか」(俊貴氏)。

 さらに、税理士のやりがいについて「私たちがいたことによってお客さんが儲かることが一番の喜びです。そして、そのお客さんがどんどん規模を拡大して、中小企業から大企業になり、上場企業にまで成長していく姿をたくさん見たいですね」(俊貴氏)と教えてくれた。

(つづく)

(※1)TKC財務会計システム:会計事務所や税理士事務所、地方公共団体などの情報サービスを行う(株)TKC(本社:栃木県)が提供する会計システム。全国20万5000社超で利用され、事業規模に適した商品ラインアップのほか、業種別の関係システムも用意される

<COMPANY INFORMATION>
代 表:林田 俊一
所在地:福岡県飯塚市椋本509-5
設 立:1982年6月
TEL:0120-742-733
URL:http://www.new-concept.co.jp

<プロフィール>
林田 俊一(はやしだ・しゅんいち)
 1950年9月、福岡県生まれ。64年嘉穂高校、73年国士舘大学を卒業。82年に林田税理士事務所を開業した。飯塚倫理法人会会長、ライオンズクラブ国際協会337-A地区第二副地区ガバナーなどを歴任し、18年7月には福岡県のライオンズクラブのガバナーに就任予定。著書に『黒字をつくる社長 赤字をつくる社長-うちの会社は大丈夫か』『赤字を黒字にした社長-500社を持つ顧問が明かす、成功の7法則』(ともに01年、祥伝社刊)など。

 
(後)

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