2024年11月14日( 木 )

堅い友誼でマンション開発の新機軸開く~西武ハウス×旭工務店 社長対談(中)

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西武ハウス(株) 代表取締役社長 豊福 清 氏
(株)旭工務店 代表取締役社長 吉弘 直彦 氏

 ――旭工務店さんにとって、リーマン・ショック後の9年というのはどういう時代でしたか。

 吉弘社長(以下、吉弘) 自分も含め年齢を重ねてきて、どう次の世代に引き継いでいくかということを模索する10年になりました。父(吉弘七平・元代表取締役社長)は私が社長になるとき、自分が周囲に集めていたブレーンをすべて引き継いでくれました。私が社長を退くときには、今私を助けてくれている人たちを、跡を継ぐ新社長に引き継いで、サポートしてもらうようにしていきたい。こういうことを考えられるのも、業績が安定しているからです。今後の足場を固めることをちゃんと考えることができたのも、西武ハウスさんを始めとした発注をくださる会社のおかげだと思っています。

 ――となると、西武ハウス・旭工務店ともに、リーマン・ショック後の約10年はしっかりと業績の刈り取りをできた時期だということですね。5年経てば、企業はガラッと変わりますから。旭工務店さんも、利益が出すぎて決算は困るのではありませんか?

 吉弘 いやいや、困るようなことはありません。そもそも税金はインフラの使用料だと思っていますし、喜んで払わせていただくという考え方です。

 豊福 僕たちの仕事は、税金を払っても戻ってくるんですよ。納めた税金で街がよくなって、インフラが整備されます。インフラがよくなるときにはゼネコンさんには直接仕事になりますしね。デベロッパーとしても、街がきれいになっていけば、お客さまもどんどん呼び込まれて来ますから。

仕事とプライベートで築いた20年の信頼

 ――吉弘社長と豊福社長とのお付き合いというのは、どれくらいになるんでしょうか。

 吉弘 私は、仕事をいただく相手であるマンションデベロッパーの社長さんとは、公私混同を避けたいと考えていますから、親密なお付き合いはしないようにしていますが、豊福社長とはもう20年以上のお付き合いになるでしょうか。

西武ハウス(株) 豊福 清 代表取締役社長

 豊福 深いお付き合いはモントーレ大濠(95年竣工)をお願いしてからですら、そうなりますね。

 吉弘 そうですね、もう23年になりますか。豊福社長はその情報量、決断力、責任感、すべてにおいてすばらしい経営者です。しかもそれに加えて、非常に優しい。年齢は豊福社長より私のほうが1つ年上なので、何とか体面を保とうとしていますが、実際には甘えっぱなしです(笑)。「もう仕事はやらん」といわれるまで、くっついていきます。

 ――「仕事をくれ」とはいわないわけですね(笑)。

 吉弘 それが、こちらがそう思っているのを察知されているようにお仕事をいただいています。

 豊福 あまり褒めないでください(笑)。でも、仕事でもプライベートでもしっかりお世話になっていることは事実です。物件の数でいえば弊社が手がける物件の60%ほどは旭工務店さんにお願いしています。

 吉弘 戸数でいうと70%くらいになるのではないですか。西武ハウスさんからは大型の物件を多くいただいていますから。西武ハウスさんとは、本当に長くてしっかりしたお付き合いになりました。今では、西武ハウスさんの案件では、設計段階から営業企画の方、設計事務所の先生方、そして現場担当者の皆さまが出る打ち合わせに参加させていただいています。大変ありがたく思っております。

 豊福 こちらとしても、旭工務店さんとは長い付き合いなので本当にやりやすいと思っています。うちの企画と現場の、旭工務店さんに対する信頼は絶大なものがありますよ。お互いに気心が知れていますから。旭工務店さんは、こちらから何かいう前から気を遣ってくださるところもたくさんあります。

(つづく)
【文・構成:深水 央】

<COMPANY INFORMATION>
■西武ハウス(株)
代 表:豊福 清
所在地:福岡市中央区長浜3-16-6
設 立:1985年7月 資本金:3,000万円
売上高:(18/2)116億5,444万円
TEL:092-718-0075
URL:http://montre21.com

■(株)旭工務店
代 表:吉弘 直彦
所在地:福岡市博多区博多駅南5-10-13
設 立:1953年9月 資本金:1億2,000万円
売上高:(17/8)106億4,292万円
TEL:092-431-4131
URL:http://www.napsnet.co.jp

 
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