2024年04月25日( 木 )

「2018 TAIWAN EXCELLENCE in Tokyo」開催!

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 7月13日(金)から15日(日)まで、東京駅前のJPタワー商業施設「KITTE」1Fのアトリウムにおいて、台湾を代表するブランド製品を一堂に集めた展示体感イベント「2018 TAIWAN EXCELLENCE in Tokyo」が開催された。主催は中華民国経済部国際貿易局(BOFT)、台湾貿易センター(TAITRA)で、日本貿易振興機構(JETRO)、日本台湾交流協会、日本商工会議所が後援した。会場には、「TAIWAN EXCELLENCE」(台湾エクセレンス)を受賞したなかでも、選りすぐりの28社75製品が展示された。期間中はバイオリンによる台湾音楽の演奏、台湾式獅子舞パフォーマンス、ビンゴゲームなども行われ来場者を楽しませた。

4半世紀の歴史のなかで世界102カ国に認知された

 「TAIWAN EXCELLENCE」(台湾エクセレンス)とは、研究開発、設計、品質、マーケティング、製造において、卓越した製品に与えられる賞である。1992年に中華民国経済部(日本の経済産業省に相当)によって始められた。4半世紀を過ぎた今、世界102カ国で認知され、毎年世界各国で展示体感イベントを開催、各分野で注目を集めている。日本では5回目(第1回目は福岡)になり、今年も世界33都市で開催することを予定している。。

日台連携して第3国の市場開拓や人材育成を行う

 葉明水 秘書長

 東京開催に先がけて行われた記者会見(於:東京ステーションホテル)、オープニングセレモニーの挨拶で、葉明水・台湾貿易センター(TAITRA)秘書長と謝長廷・台北駐日日本経済文化代表処代表はともに新しい台湾をアピールした。

 葉明水氏は記者会見で「約190万人の日本人が台湾を訪れ、約460万人の台湾人が日本を訪れ、交流は進んでいます。今日本人の多くは台湾をおいしい小籠包やマンゴーのかき氷、パイナップルケーキ、お茶などでイメージされています。しかし、それらと並んで、日本人が思い浮かべるようなすばらしい台湾製品をつくり出したいと思っています」また「今TAITRAと日本のJETRO協力のもと、日台が連携して第3国(ベトナム、インド、インドネシア、フィリピンなど)の市場開拓を行い、人材育成(後継者や若者の人材育成)、産業連携も進んでいます」(抜粋)と挨拶した。

 謝長廷 代表

 謝長廷氏はオープニングセレモニーで「台湾エクセレンスができてから4半世紀が経ちました。最初のころは製造業のOEMが中心でした。しかし、この間、台湾製品は少しずつ付加価値を高めてきており、最近では自分のブランドを構築(自前で研究開発、商品開発をして、付加価値の高いソリューションを提供)できるようになりました。日本企業は、主に技術開発の面などで、台湾の重要なパートナーです。分業のかたちも昔の垂直分業から水平分業に変わり、新たな日台協力体制ができつつあります」(抜粋)と挨拶した。

ARとAIを応用したメイク体験「YouCamメイク」

 記者会見では、台湾エクセレンスを授賞した製品のなかから5製品が披露された。世界唯一となるステップの高さ調整機能付き「業務用ステアクライマー」(清河國際股份有限公司)、まったく新しいメイク体験を可能にした「YouCamメイク」(玩美移動股份有限公司)、5種類の調理モードを選択できる「フュージョンクッカープラス」(大同股份有限公司)、16.0㎏の軽さと100kmの航続距離を実現したロードバイク「JR1 e-Road Bike」(達瑞創新股份公司)、充電の悩みを解決する電動スクーター「Ionex(アイオネックス)」(光陽工業股份有限公司)である。

 そのなかでも今全世界の女性の注目を集めているのは拡張現実(AR)と人工知能(AI)を応用した、「YouCamメイク」である。スマホのライブカメラに映る自分の顔にお試しメイクを施し、気に入ったコスメを即購入できる。ひと昔前のSF映画のような日常を現実にしてくれるアプリに、全世界で150以上のコスメブランドがパートナーとなった。あらかじめプリセットされたメイク方法は約100通り。少し、マスカラを目立たせたいといった微調整も可能で、髪の毛の色を変えたり、ヘアバンドなどのアクセサリーを着けたりすることもできる、米国バージョンでは、プロのメイクさんにオンライン相談ができる機能もある。顔認識、顔のパーツのトラッキング、カラーブレンディングは同社の独自の技術である。4つの姉妹アプリを合せた全世界のダウンロード数は、すでに累計で6億本になった。

皆さまが暖かく迎えてくれて、好きになりました

女優の黒木瞳さん
 女優の黒木瞳さん

 今回のオープニングセレモニーにはゲストとして、女優の黒木瞳さんが参加して華を添えた。黒木さんはゲストトークで台湾との関係を、「最初に行ったのは15年以上前に遡ります。『仄暗い水の底から』(鈴木光司のホラー短編集を映画化)のキャンペーンでした。その時に台湾の皆さまが暖かく迎えてくれたので好きになりました。今では、2日お休みがある時は1泊でも出かけることがあります。好きな食べ物は、やはり「鼎泰豊」の小籠包です。観光はあまりせず、友人とか、漢方の先生とか、マッサージの先生などに会いに行くことが多いです。お茶屋さんにもよく行きます」(抜粋)と語っている。

台湾精品館はリニュアルして台北南港展覧館内に

 集合写真
(一番左はマスコットキャラクターの「福熊」くん)

 今回のイベントに参加できなかった読者にお知らせがある。年間を通して、「TAIWAN EXCELLENCE」(台湾エクセレンス)の授賞製品は台北の「台湾精品館」に展示されている。今年になって場所は国際展示場「台北南港展覧館」内に移った。ゲーミングPC、自転車、家電など、バラエティ豊かな30点以上の製品が展示してある。訪台の際には、立ち寄ることをお奨めしたい。入り口でマスコットキャラクターの「福熊」くんが出迎えてくれる。

【金木 亮憲】

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