〜姪浜特集〜小戸に温浴施設誕生!西部ガスが新業態
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温浴事業への挑戦
西部ガス(株)は「西部ガスグループ中期経営計画」に基づく利益水準の維持拡大を目指し、2018年11月に温浴事業への挑戦を表明した。19年12月、試金石となる「ヒナタの杜 小戸の湯どころ(以下、ヒナタの杜)」がいよいよオープンする。
ヒナタの杜は鉄骨造の2階建で、延床面積約2,300m2。自然の緑に囲まれた浴場のほか、岩盤浴、インナーテラス、温暖ルーム(リラックスルーム)、レストランを併設。コンセプトとして「自然の温もりが感じられる第二の我が家」を掲げている。
温暖ルームには暖炉や床暖房を備えるなど、西部ガスグループの強みが生かされている。また、ソファや書籍、仮眠がとれる畳敷きの和室も用意されており、コンセプトにもある「第二の我が家」として、利用者がゆったりとくつろげるよう、最大限のホスピタリティを提供する。
インナーテラスでは、屋内にある中庭をイメージして床に人工芝を敷き、ハンモックや子ども向けにすべり台やボールプールを設置。単身からファミリー層まで、幅広い世代が気軽に足を運べる仕様となっている。
同社は今回の福岡市西区小戸への出店理由について、「商圏人口20万人以上のエリアから5km圏内(車で30分程度)の場所で出店地を探すなかで、適地と判断し、出店の運びとなりました」と話す。土地は(株)サワライズ(福岡市西区)の所有で、商業施設「コーナン」と「SAKODA」の駐車場として利用されていた約1万2,000m2の敷地のうち、東側の約2,300m2。駐車スペースは両商業施設と共用となるため広く、車での乗り入れがしやすいほか、各施設間における「ついで利用」にも期待がもてる立地となっている。
ツルカメO&Eとのタッグ
同社はヒナタの杜の事業計画として、年間利用者35万人、売上高5億円を目標としており、動向を見極めながら、今後2号店、3号店の出店にも意欲を示す。目標の実現に向けて、ヒナタの杜の運営は全国各地でさまざまな温浴施設を手がけているツルカメO&E(株)(香川県高松市)との共同出資による新会社「(株)ヒナタの杜」で行う。また、施設内のレストランは別会社に委託運営を依頼しているといい、ヒナタの杜に対する西部ガスの力の入れようが伝わってくる。
非ガス部門の収益拡大に向けて、新たな一歩を踏み出した同社。ヒナタの杜が、海辺のまち・小戸の賑わいづくりに寄与することを期待したい。
【代 源太朗】
ヒナタの杜 小戸の湯どころ
開 業:12月13日(金)
営業時間:午前9時~深夜12時
料 金:入浴(大人) 会員:800円
一般:850円
入浴+温暖ルーム(大人)会員:1,500円
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