2024年05月20日( 月 )

「顧客第一主義」を掲げる空調衛生水道施設工事のプロ集団

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(株)中原工務店

多様化するニーズに対応し
顧客にとっての最善を常に考える

 給排水衛生設備工事や水道施設工事は、人々の生活になくてはならない「水」に関わる重要な仕事だ。衛生的な水まわりを実現し、福岡の暮らしを支えているのが空調衛生水道施設工事のプロ集団である(株)中原工務店だ。業務内容は給排水衛生設備工事のほか、空調換気設備工事、排水減免工事、内装リフォーム工事など、多岐にわたる。

(株)中原工務店 代表取締役 宮口新氏
(株)中原工務店
代表取締役 宮口 新氏

    同社は1964年1月に故・中原義人氏が創業し、65年2月に設立した管工事業者。93年3月に中原賢勝氏が2代目に就任。2013年1月には賢勝氏が代表取締役会長に、3代目社長に宮口新氏が就任し、2人代表制で同社を支えている。宮口代表は「昔は24時間呼び出されるメンテナンスに振り回され、大変な思いを経験しましたが、今では設備機器が比べ物にならないほど良くなっています」と振り返る。

 現在では、大手ハウスメーカー・積水ハウス(株)の指定工事店として半世紀近く、住宅の給排水衛生設備工事や水道施設工事などの民間工事を手がけるほか、市庁舎の空調システム工事などの公共工事も行っている。とくに戸建住宅の工事には厳しい品質規格がなされており、施工についても高い技術が要求されていた。その分、社員たちの技術も質も日々磨かれ、業界でも一目置かれるようになっていったのだ。国際規格であるISO9001(品質マネジメントシステム)認証の取得も行い、顧客満足度の向上にも努めている。

 創業から50年を超える同社は、一貫して経営理念である「顧客第一主義」のもと、「工程管理」「品質管理」「安全管理」という3つの徹底した管理システムによって、取引先である官公庁や住宅メーカーから厚い信頼を得ている。これは日々進歩する建築技術や生活環境の変化、多様化するニーズなどに応えるべくスキルアップに全社員が取り組む体制が構築されているからこその結果だろう。

社員のスキルアップが
そのまま自社の力につながる

本社社屋
本社社屋

    同社には勤務年数が30年を超えるベテラン社員が多く在籍している。長年培ってきた技術に自信をもつ彼らの存在は大きい。新人に対して、会社全体でフォローする体制ができているため、仮に何か問題が起きた場合でも安心して自身の業務に専念できる。

 とくに施工管理という仕事はとても幅が広く、現場の管理から施主や各業者との打ち合わせ、製図、資料作成など多岐にわたり責任も大きい。だが、仕事の配分を任せてもらい自分の裁量で動けるところにやりがいを感じる社員も多いのだ。ただし、何かあったときに迅速に対応できるベテランがいなければ、心に余裕をもつことはできない。

 営業面においても同様で、現場担当の社員が取引先へ営業・見積もりを行い、請負額まで決めるなど各担当レベルに権限を与えることで、やりがいをもたせている。仕事を任せてもらうことで各々が自信をつけ、次第に経営者意識をもっていく。

 「この業界はそれぞれがスキルアップを図っていくこと以外に会社を繁栄させることはできません。また、自分の仕事にプライドと責任感をもたなければ成長はしません。慣れるまでは大変な仕事だと思いますが、やり続けるうちに仕事に対する楽しみを見出せるのではないかと考えています」と宮口代表は語る。もちろん、社員たちが働きやすい社風の整備やプライベートの時間を確保できるよう、勤務時間は17時までに設定し、仕事のメリハリを大切にしているのも同社の魅力の1つだ。

 社員のスキルアップを後押しするため、各種資格取得にも力を入れている。「お客さまのために仕事のレベルを落とすことなく、社員にも無理をさせないということが課題です。今後、中原工務店を支えていくのは若手社員たちです。彼らの資格取得への意欲を高めサポートすることが私の役割だと考えています。資格の取得に成功した社員には月々の給料に上乗せしていくシステムになっています」(宮口代表)。その言葉からは、変化していく時代のなかで人材こそが今後の「生命線」になること、そして、そのことに重きを置いていることが伝わってくる。

高水準の技術と細やかな気配りで
より良い暮らしを提供

令和元年度市営弥永住宅(その2地区)管工事
令和元年度市営弥永住宅(その2地区)管工事
ポンプ室
ポンプ室

    22年9月には「第40回福岡市工事成績優良業者」の1社に選ばれ、表彰された。「令和元年度市営弥永住宅(その2地区)管工事」において、施工の品質が非常に高く、埋設配管などの不可視部分の施工状況や配管の耐圧試験などの各種試験記録が工事写真などにより非常にわかりやすく整理されていたことがとくに優れた事項として挙げられた。さらに、品質や安全を確保するために適正な施工体制の下で工事が実施されており、元請が下請の施工内容を綿密に確認していたため、施工精度も高く、仕上がりも良好な状態であったことなども評価された。

 創業以来、「顧客第一主義」を貫いてきた同社は、現在も現場内外で多くの評価を受けている。今回の表彰に対し、宮口代表は「大変嬉しく思います。今後も当社の職人の高い技術力と経営者意識をもって仕事に臨む社員1人ひとりの能力をより磨いていきたいと考えております。皆さまの信頼に応え続けられるよう、日々精進してまいります」と謙虚な姿勢を崩さない。

 顧客には「まごころ」と「感動」を、社員には「やりがい」と「誇り」をもって、豊富な実績とたしかな技術で信頼される地域密着企業として、これからも福岡のインフラを支え続けるだろう。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:宮口 新
所在地:福岡市南区的場2-25-5 中原ビル3F
設 立:1965年2月
資本金:4,500万円
TEL:092-591-1400
URL:https://www.nakahara-k.co.jp

<RECRUIT> 
募集職種  :給排水衛生設備工事の現場管理
応募資格  :経験者優遇、未経験者大歓迎
採用予定  :2人
問い合わせ先:092-591-1400
       info@nakahara-k.co.jp
採用担当  :宮口


<プロフィール> 
宮口 新
(みやぐち・あらた)
1958年4月生まれ、佐賀県出身。久留米工業大学卒。81年4月、(株)中原工務店に入社。2005年10月、同社常勤取締役に就任。13年1月、同社3代目の代表取締役社長に就任。業界歴は約40年のベテラン。趣味は野球、ゴルフ。

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