2024年12月19日( 木 )

下準備が肝心~企業研究・業界研究

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 転職活動を行っていると、よく「企業研究が大事」という言葉を耳にします。しかし、企業研究とは具体的に何をすればいいのでしょうか。よくわからないまま進めていると、面接のときに役に立たなかったり、反対にマイナスイメージを与えかねません。また、採用が決まっても、企業のことを知らずミスマッチを生み出すことも考えられます。今回は転職に役立つ企業研究のポイントについてご説明します。

(1)企業の求人情報、ホームページを入念に読む

 求人情報には、採用後の雇用条件だけでなく、企業の思想やアピールポイントなどがまとめて書かれています。これは企業を知るための重要な情報ですが、“いい面”だけを取り上げていることも少なくありません。企業のホームページも確認し、近年の業績や組織体制、事業内容、商品などを確認しましょう。また、企業理念や代表者の挨拶などから、企業全体の考え方や方向性などを知ることができます。ミスマッチを防ぐ1つの指標として、必ずチェックしておきましょう。

 求人情報やホームページを細部までチェックしておくと、“自分がその企業にどれだけ興味を持っているか”をアピールすることができます。逆に見ていないと「興味がない」と捉えられる危険性がありますので、最低限求人情報とホームページの読み込みはしておきましょう。

(2)店舗視察を行う

 いくらホームページなどを確認していても、入社してみないと社内環境などはなかなかわからないもの。「入社前とまったくイメージが違った」というのもよくある話です。そこで、店舗を持っている企業であれば、実際に足を運んで自分の目で確かめましょう。従業員の態度や職場の雰囲気、扱う商品に触れておくのはとても重要なことです。また、簡単な質問などを従業員に投げかけて、応対の仕方や商品に対する知識などをみることも有効な手段と言えます。

 店舗によって職場の雰囲気が異なるケースも少なくありませんので、可能であれば複数の店舗を視察しましょう。

(3)同じ業界、同業者と比較する

 ホームページで事業内容、特徴、業績などを把握したら、“同業者や業界内で比較したときどれくらいの水準か”を見てみましょう。一番比較しやすいのは売上高などの業績や従業員規模です。業界内では高水準でなくても、地域企業としては優良ということもありますので、同エリアの同業社数社と比較してみたほうがよいでしょう。

 さらに重要となるのが“将来性の判断”です。いくら今現在の業績が良くても、将来性がない企業で働くのは非常にリスクが高いことです。業界の動向などはインターネットでも容易に調べることができます。業界の今後の方向性とその企業が力を入れていこうとしていることが一致しているか、また、業界の動きについていく体力や思想を持っているか判断しましょう。

 こうした比較などは、業界についての知識を深めることにもつながり、「他社と比べて御社のココに惹かれた」という志望の動機付けにも役立ち、深みが増します。


 簡単に知りたいことを検索することができ、情報があふれる現代社会。今後は必要かつ正確な情報の取捨選択が就職・転職成功の鍵となります。インターネットなどを上手く利用し、賢く就職活動の下準備を進めましょう。

 

関連記事