2024年12月23日( 月 )

入ってはいけない会社(2)~経理担当者を頻繁に募集している会社

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 会社の経営内容は一般の人にはほとんどわかりません。もちろん私たちのような企業調査会社は、経営内容を調べるのが仕事ですから、会社の内容が良いかどうかはわかります。すごく業績が良い会社と思われている企業でも、実際には経営内容が悪かったり、あまり業績が良さそうに見えなくても、実際は経営内容が良い会社もあります。

 経営内容が悪い会社でも求人活動は普通に行っていたりします。今年3月に経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」のような例を見てもらえばわかりやすいでしょう。

 会社の経営内容を知らないまま求職活動を行うのはリスクが高いものです。内定をもらっているのに会社が倒産したり、入社した後すぐに倒産したりすれば、それまでの求職活動は無意味なものとなります。それでは、その会社の経営内容、主に資金繰りが良いかどうかを見極めることができないものでしょうか。

 会社の資金繰りが悪くなっていく過程で、経理担当者が頻繁に交代することがあります。会社の中では、経理部門が会社の資金繰りを1番よく理解しています。経営者と経理担当者だけは資金繰りが悪いことを知っており、一般の社員は倒産するまで資金繰りが悪いことを知らなかった、ということはよくあります。経営者は外部に信用不安が広がるとビジネスに支障が出るので、社員にも経営内容の実情を教えないためです。

 このように、会社の資金繰りを最も詳しく把握しているのは経理担当者です。経理担当者は、自分が勤めている会社の資金繰りが厳しいと判断すると、会社を辞めてしまう場合があります。先行きが厳しくなると、自分の給料すらもらえなくなる可能性があることがわかるからです。また資金繰りが悪化すると、取引先に約束通りの支払いができず、交渉の必要が出てきたり、苦情の矢面に立つこともあるため、心理的負担も大きくなります。

 しかし、経理が不在では会社は回りません。経理担当者が辞める場合、すぐに新しい経理担当者を募集することになります。新しく入ってきた経理担当者も、会社の経営内容が悪いことには、すぐに気づきます。そして新しい経理担当者も、すぐに辞めてしまったりするのです。結果として、経理担当者が次々に辞めることで、頻繁に経理担当者を募集することになります。いつも経理担当者を募集しているような会社は、経営内容を注意して見る必要があるのです。

(つづく)


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