入ってはいけない会社(7)~ITリテラシーが著しく低い会社
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最近ではAI(人工知能)やIOT(モノのインターネット)などのニュースを見ない日はないほど、IT関連の情報が溢れています。とくにAIや自動運転、ロボット、VR(仮想現実)などは急速に進歩しており、かつてはSF映画の世界だったものが現実化されようとしています。
IT関連で話題となるものは、こうしたSFの世界をイメージするようなものが多く、一般的な企業では直接的な関りが薄いように思われます。しかし実際は、もっと地味な目立たないかたちで、すべての企業にITの進歩が影響を及ぼし始めています。
一例として車の自動ブレーキがあります。車の完全な自動運転がいつ実現するか、ということに話題が集まりますが、その前段階として自動ブレーキ機能が多くの車に搭載され始めています。自動ブレーキの汎用化により、事故は減少します。軽い接触事故も減るため、すでに車の修理や板金業界には影響が出てきたと言われています。
オフィスでの事務作業も然りです。アプリに代表される、さまざまなITツールが登場しており、上手に活用できるかどうかが企業の生産性に大きく影響します。人が行っていた業務が、いきなりロボットに代わるのではなく、3人で行っていた業務が2人でできるようになり、1人でできるようになり、という感じでじわじわと変化しているのです。こうした変化への対応力が経営者や企業に求められる時代に入っています。
自分の会社のITリテラシーが高いか、低いか、ほとんどの経営者は理解できていません。ライバル会社と競う商品やサービスの良し悪しに対しては敏感です。一方でITリテラシーに関しては、ライバル会社と比較するようなこともないため、自社のレベルが掴めないのです。経営者に限らず、社員も同様です。すでに時代に取り残されそうな会社も見かけます。ITリテラシーが著しく低い会社は、自分たちが知らないところで競争力を徐々に失っていきます。また自社のビジネスが、窮地に立たされていることに気づいていない可能性もあります。これからの時代の変化を考えれば、どの程度のITリテラシーを持つ会社か、よく見極めておく必要があるでしょう。
(つづく)
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