2024年12月23日( 月 )

入ってはいけない会社(10)~時代への適応能力がない会社

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 どの業界でも人材不足が叫ばれ、求人市場は空前の売り手市場になっています。上場企業は潤沢な資金を背景に、新卒から囲い込みを図っており、企業間での人材の争奪戦は激しさを増しています。給与などの待遇面も、徐々にではありますが上昇傾向にあります。ただし、この状況がずっと続いていくかどうかは不透明です。少子化の影響はありますが、一方でAIに代表されるIT化やオートメーション化の進展により、人材不足を補うためのイノベーションも加速しています。こうした時代にあって、会社を選ぶ際に気をつけておきたいのが、その会社の時代への適応能力です。

 さまざまな企業が従来の業種の垣根を越えたビジネスモデルを構築しようとしています。日本を代表する企業であるトヨタ自動車は、自動車メーカーからモビリティサービスの会社へ変わることを宣言しています。世界のIT業界をリードするGoogleも、検索サービスからクラウドサービスを提供する会社への転換を目指していると言われています。現在、起こっているイノベーションの波は、世界的な大企業にも、その地位に安住することを許さないほど激しいものであることを表しています。

 今後、さまざまな業種が消失し、新たな業種が生まれてくることは必然的な状況ですが、時代への適応能力がない会社は、そうした変化をうまくつかみきれていません。経営者のITリテラシー、社員のリテラシー、会社全体のリテラシーを向上させる地道な取り組みが必要なのですが、従来のビジネスモデルを継続するだけで、新しい取り組みができていない企業も数多くあります。ITへの苦手意識もあるのでしょうが、そうした会社は自らが時代に取り残されていこうとしていることに気づいていません。危機感の欠如ともいえるでしょう。

 会社全体で変化への危機感を共有し、将来的な取り組みを進めている会社かどうか、そうした視点をもって会社を観察することが、より重要な時代になっているのです。

(つづく)


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