2024年12月24日( 火 )

地場ゼネコンさん!! 杭ブローカー・末広産業に舐められっ放しを許すのか!!(後)

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時間切れを用意周到に悪用する

末広産業(株)<

末広産業(株)

 最近のことだ。福岡市発注案件をゼネコンA社が落札した。杭打ち工法はT社仕様となっていた。A社は早速、T社へ連絡する。T社は「その件は商社末広産業さんへ相談してください」という連れない返事である。と同じタイミングで末広産業の営業マンがやってくる。「今回の落札された案件は弊社にお願いします」と当然のごとく申し入れしてきた。勿論、値交渉一切なしである。言われるままの単価に応じるしかない。というのは役所の工事は着工まで時間がない。工程一番手の杭打ちを交渉する時間的余裕がないのだ。A社社長は「この時間切れを巧妙についてくる」と悔しがる。

 ブローカー・末広産業はA社社長が悔しがるこの用意周到さをどの時点から準備していたのか。A社を含めて入札するゼネコン側は落札して初めて自分の出番を確信する。末広側は度々、登場している「九日会」(末広産業シリーズ)で綿密に打ち合わせる。T(1)、J、T(2)等々の顔ぶれが揃う。例えば「今回の須崎団地3棟は絶対、我々で獲ろう。工法指定も手抜かりなくやるぞ」と事前作戦を練り上げる。単価も第一次下請け、第二次、第三次としっかりと利益がでるような画策が完了している。福岡市が入札予定発表された段階では攻撃ターゲットを定めているのだ。だがゼネコン側は落札した時点から対応が始まるわけである。だから用意周到に準備してきた輩の攻撃に屈するしかないのだ。

 ゼネコン側の屈服させられた実例を紹介しよう。(1)落札したB社の場合、技術陣が「ブローカー末広は使わないようにしよう」と意思表明していたが、結局時間切れで杭メーカーの上=第一次下請けに末広産業を選択するしかなかった。(2)C社の場合は仕様指定の杭メーカーに見積もりの要請をしたが、無しの礫。末広サイドの言い値で発注してしまった。(3)D社の常務は業界切っての口煩さで有名である。しかし同氏でも「我々の価格交渉にはいっさい乗ってこない」とお手上げ状態の嘆き節を発する。

税金泥棒

 ゼネコンさんは取引業者さんたちの協力を得て利益を確保できる宿命を背負っている。(1)設備工事業さんから幾らいただく(2)サッシ屋さんからはこの位(3)生コン業者さんからはこの単価でという風に爪の垢を積み重ねて粗利10%を捻出するのである。これが企業努力というものだ。現在は業界全体で施工力を上回る仕事量があるのでお施主さんには強い交渉ができる恵まれた環境にはある。

 ところが官公庁の受注では分離発注が大流行り。最近では建具も分離発注が主流になってきている。そうなるとゼネコンさんにとって官需の仕事は躯体工事主体になってくる。ご協力いただく分野が狭くなってくるので利益加減が難しくなるのだ。加えること福岡市案件を落札させる条件として当初予算の10%落とさないと獲れない慣例になっている。90%で落札することからスタートすることになる。その中で杭打ち工程は値交渉ゼロ。利益確保どころか手出しの可能性もあるかもしれない。

 ゼネコンさんたちはスタート当初予算90%で引き受けてくれる。それなりの納税している筆者としては「税金を圧縮してくれた」と歓迎の意を表したい。だがブローカー末広産業一党は値段も下げずにあらゆる取り決め・慣行を悪用して利益を貪っている。民間受注ならいまだしも官需での行為は税金収奪行為そのものである。第三次下請け=現場工事業者まで結構な利益を手にしている。

 さてゼネコンさんへ御提案です。弊社としてさらにブローカー末広産業の悪徳所業を天下に広めます。さらにこの業者の悪辣行為を許した諸官庁の責任を追及する所存です。そうなる必ず官庁の姿勢は責任逃れの指導になります。「各元請け建設業はしっかり一次下請け業者が現場監督を派遣しているかどうかを監督しなさい」という行政指導がでます。ですから末広産業との間に「与えられた現場では弊社(末広産業)は100%現場管理を責任もって全うします」という誓約書を取られることをお奨めます(今後、必ず有効活用できます)。ゼネコンさんは舐められたらお終い、御臨終になってしまいますよねー。

(了)

 
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