イタリア元気レポート(2)~ソレント知らずして、見ずして死ねるか
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順番を替えて7月5日のソレント~アマルフィ海岸を報告する。この俗物的な表現=風光明媚な光景に感動した筆者は早く読者に伝えたくて写真を張り付けた。「ソレント知らずして、見ずして死ねるか」という気持ちを抱いたならば、現地に今すぐ飛ぶことをお奨めする。
ソレント~アマルフィ海岸レポート
ナポリから南に約50キロ、ナポリ湾を囲むように対岸にあるのが南イタリアの小さな町、ソレントだ。目の前には美しいナポリ湾と遠くには対岸のヴェスヴィオ山を眺めることができる。九州人の筆者にとっては鹿児島の桜島を彷彿とさせた。実際に、ナポリ湾を望むナポリ市と桜島を望む鹿児島市とは、風景がとても似ていることから、1955年頃から交流が始まり、姉妹都市盟約が結ばれている。鹿児島に「ナポリ通り」があるように、ナポリにも「カゴシマ通り」があるのだ。
ソレントの市街地は海沿いに切り立った崖上に広がっており、崖には、びっしりとホテルなどの建物が立ち並んでいるのが分かる。背後にはレモンやオリーブの茂る自然が広がっている。
またカプリ島やアマルフィ海岸といった観光地のほか、ナポリやサレルノといった大都市へのフェリーが発着する。岩にへばりつくように造られた建物はどうやって建てたのか、興味深い。間近で見るとかなりの迫力である。
ソレントの中心には、タッソ広場がありこの広場を中心にして土産屋やレストランなどが軒を連ねる。断崖絶壁に挟まれるように道路が作られており、切り立ったような崖の上から眺める様子は壮観。
ソレント半島南岸の西のソレントから東のサレルノまでの約40キロメートルにおよぶ海岸がアマルフィ海岸である。ソレントからサレルノにかけて、ポジターノ、アマルフィなどの町が続いている。
ソレントからポジターノまで約1時間弱。急カーブが続く海岸線は道が狭く、眼下は断崖絶壁という光景が続く。その数m幅の道を速いスピードで車が行き交う。切り立った断崖に石で造ったアーチを架けて道を造っている。ティルニア海に面するアマルフィ海岸にくると、絶景が現れた。カーブを曲がるたびに新たな絶景が現れ、驚きと感動の連続である。緑豊かな岬、レモンやオリーブの木々、急勾配の崖に張り付くような街並みとコバルトブルーの空と海とのコントラスト。”世界で最も美しい海岸線”と称され、1997年には世界遺産にも登録されたことも納得がいく。
ポジターノからアマルフィまで約30分。アマルフィは、もともと、ベネチア・ジェノバ、ピサと並ぶ4大海運共和国の1つで、その中でも最も古くから栄え、10~11世紀に大繁栄をした町である。街のシンボルにもなっているドゥオーモも10世紀に建てられ18世紀にバロック様式に改築された。左手にはバールなどのオープンテラス、右手にはドゥオーモに続く美しい階段がそびえたち、辺りは観光客でいっぱいだった。
(つづく)
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