傑物・テリー国宗、我が人生に悔いは無し(1)
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マルチな活躍と語学力
筆者がテリー国宗氏にお会いしたのは、全くの偶然である。約3年前に、私の知人とテリー氏との間で久々の会食を行う予定があった。その際、その友人から「たまたま福岡に縁ある米国在住の国宗という日本人が来ているので会わないか」と催促を受けた。そこで一緒に会食できる縁が持てたのである。会ってみての第一の印象は、ちょっと失礼ながら、どこにでも居そうな初老の紳士であった。
しかしながら、膳が進むうちに彼の話に徐々に引き込まれていった。一言一句の中に彼の歴史に裏打ちされた経験談のユニークさに惹かれていったのである。ある種の感動を覚えたのだ。彼は1943年の香川県生まれで今年74歳、米国ロサンゼルスに約40年在住している。国籍は日本と米国の両方にあり、パスポートも2冊有しているのだ。普通のビジネスマンにも見えていたが、国際的ビジネスの実績は半端ではない。聞けば聞くほど驚くばかりである。
そのビジネスエリアの中心が日本と米であるのは当然ではあろう。だが、韓国、中国、ベトナム等の東アジア圏、更に中東・中央アジアまで活動領域が及ぶことを聞くと驚嘆してしまう。アフガニスタンの元大統領カルザイ氏との交流、また南コーカサス、東欧の端に位置する旧ソ連のジョージア国(元グルジア)との付き合いもある。その王室から昨年、最高位勲章が授与されたそうだ。
多面的な活動の話を耳にするほどに「こんな傑物の日本人がいるのか」と圧倒され、尊敬の念が高まってきた。また、それぞれの話が非常に面白いのである。経験者ならではの、話の深みに強く興味をそそられた。語学力水準は、日米同時通訳を公式に認められたプロのInterpreter(通訳)資格を有する。紹介してくれた知人によると更に中国語(北京、広東)、スペイン語、韓国語、さらに珍しいヘブライ語(イスラエルの公用語)まで話すそうだ。マルチでグローバルな能力の高い人物といえる。その思考回路が凄まじい、我等凡人には真似が出来るような水準を超越している。
(つづく)
<プロフィール>
テリー国宗
1943年香川県高松市生まれ。
1965年京都外国語大学英米語科卒、得意の外国語を生かし京都国際会議場においてOPECや幾多の国際会議の同時通訳を務める。
1979年4月渡米。紙・パルプ専門商社、米国法人“3T TANAKAYA、INC”をロスに立ち上げる。
1993年、現(株)クニカル・インターナショナル・グループ(本社ロス)を起業。
ソーラー事業、半導体事業を開始。
1993年、現(株)TMB INTERNATIONAL社を起業。エンタメ及びイベント事業の開始。福岡ドームにおいてスーパークロス世界大会を3年間続ける。
1996年12月マイケルジャクソン・ワールドツアーの一環として福岡ドームにおいてコンサートを開催。
2002年キャサリン・ジャクソン(マイケルの母親)を名誉総裁にお迎えして(財)マイケルジャクソン子供基金を内閣府の肝いりで設立し会長に就く。2007年解散。
2007年(株)PPP社設立。半導体製造工場の設計と工場建設業に進出。
2016年 11月15日東京ベイクラブホテルにおいてジョージア(旧グルジョア国)国王から同国最高位の勲章を叙勲する。日本人で初めて。世界の恵まれない子供たちのために尽くした実績を評価されての受勲。趣味:旅行
免許/資格:日、米同時、逐次通訳官
日本国経済産業省認定免許書番号 第E-0229号(昭)41
米国国務省嘱託契約番号:第BOA3819
南加県人会理事
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