怪物・カマチグループ創設者、蒲池真澄氏(19)
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筆者が蒲池総帥のカンボジア・シェムリアップへ病院を寄贈した偉大な行為を知ったのはまさしく現地視察に行っていた時であった。カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)の大谷賢二代表に同行してシェムリアップで地雷撤去の進捗視察をしていたときであった。現地での日本人が活躍している場所を訪問していた際に『この病院は和白病院グループがオープンさせて寄贈したものです』と説明を耳にした際に『蒲池氏はこういう社会貢献もするのか』と意外感を抱いたのを覚えている。
カンボジア地雷撤去キャンペーン 代表 大谷 賢二 氏
<仕事が迅速>
蒲池先生は私にとって九州大学の11年先輩にあたる素晴らしい方です。カンボジア地雷撤去に携わって20年を超えますが、様々な日本人たちがカンボジアで貢献しています。とくにカンボジア西部に位置するシェムリアップはアンコールワット遺跡観光の玄関口になります。国際空港もあり日本人の観光客が沢山、押し寄せているのです。日本人観光客は恐らく首都・プノンペンよりもシェムリアップを訪れる数の方が多いと思います。
このシェムリアップ周辺には日本人の社会貢献ゾーンが目立ちます。【カンボジアの井戸掘り坊さん】から【孤児院だるま】を建設し運営している内田弘慈氏は有名です。残念ながら昨年、内田氏は亡くなられましたが、事業は継続されています。この内田氏とは蒲池先輩は親しかったはずです。カンボジアに病院を寄贈するにあたって内田氏の存在・貢献が蒲池先輩に何らかの影響を与えているのは確かだと思います。
また傑出した女性がいます。鬼一二三さんです。元々、商社マンの奥さんでしたが、旦那の転勤でカンボジアに帯同してきました。この赴任先であるシェムリアップをすっかり魅了された一二三さんは【一二三日本語学校】を開設したのです。朝から晩まで開校しており小学生から社会人まで教えています。また一二三さんは多忙な合間にはカンボジア・日本の有効活動に専念しているほどのエネルギシュな方です。
そういう日本人が活躍貢献しているシェムリアップへ【アンコール小児病院建設】のニュースを耳にしたのは1998年ごろだったと思います。噂が立って一瞬にして病院が立ちましたが、【凄い迅速な仕事ぶり】と感服しました。調べてみると蒲池先生は大学の先輩ではありませんか。私は嬉しくなりました。当時、【福岡東部に和白病院あり】と評判が高まっていた時期です。『この糞忙しい時に恩人たちから頼まれたといえ、よく病院建設に乗りだしたものだ』と感服いたしました。
この病院建設の発端は次のような経緯があったと思います。ニューヨーク在住の写真家・井津建郎氏がアンコールアット史跡巡りを行っていた時にカンボジアの悲惨な医療環境を目撃して【小児病院を建てよう】と決断したのが始まりのようです。廻りまわり蒲池先輩のところへ相談が廻って行ったようです。そこから怒涛の進撃で病院が建設されました。私は病院開設パーティにも7周年セレモニーにも出席しています。
私は地雷撤去現地視察を年幾度となく組織してきました。視察の度に必ずオープンした病院に訪れて【和白病院のサポートで開業でき運営されている病院だ】と紹介してきました。開業から7年を過ぎたところで地元に経営を譲渡されています。現在、この病院は地元の中核医療拠点の役割をなしており重宝がられているようです。冒頭述べました内田弘慈氏や鬼一二三さんのカンボジアへの奉仕実績に匹敵する医療貢献を蒲池先輩は完遂したと評価しています。
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