怪物・カマチグループ創設者、蒲池真澄氏(7)
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徳田虎雄徳洲会は銭ゲバ・蒲池総帥私欲無し!(前)
<蒲池氏、金銭的には私欲無し>
徳洲会・徳田虎雄氏は医療法人を私物化し脱税で政治生命を終えた。本人が動けない状態で身内が勝手に画策したのかもしれないが、責任は本人が取らなければなるまい。【医療制度の改革】という素晴らしい理念を掲げて、共鳴した医師・看護師を結集して徳洲会病院を全国津々浦々に開院していた実績は高く評価されてきたが、最終的な脱税行為でこの功労は帳消しになる。あとは各病院が地方ごとに分散経営されていくのではないか!!
蒲池総帥・75歳、徳田氏・77歳である。徳田氏が2歳年上になる。病院の全国展開は徳田氏の方が早かった。蒲池氏の本音を聞いていないが、同氏の負けん気からして「『徳洲会に負けてたまるか!!』というライバル意識に燃えていた」と想像される。結果、現状では蒲池氏が勝利したといえる。徳田氏と決定的に違うのは物質的欲に対して執着はないということである。確かに金銭的には厳しい一面はあるが、暮らしぶりに派手さは無い。
数千万円といわれる月収を取ることは事業規模から判断しても適当と思う。これだけの収入を得たとしても成金暮らしではない。佐賀県武雄市の前市長樋渡氏が率直に証言する。『蒲池氏は桁無しの人物です。生身の本人は、裏表のない人ですね。権力に対して牙をむき、弱気をたすける任侠の人間そのもの。贅沢にはほとほと縁が無く、金への執着もない、そんな人です。また良きも悪きも英雄、色を好む典型ですね。あれだけ矛盾を内包しながら生きているというのも稀有だと思います。時代がようやく蒲池さんに追いついたという感じです』。蒲池総帥はおそらく徳田虎雄氏のような金銭的私物化で信用失墜させることはなかろう。<徳田ファミリー、所得隠しで、特定医療法人認定取り消しか!>
「医療界のホーキング」――。日本最大級の医療法人、徳洲会グループの前理事長・徳田虎雄氏(77)は、こう呼ばれた。ブラックホールの蒸発などのブラックホールに関する研究で世界的に有名な英国の理論物理学者、スティーヴン・ホーキング博士は筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症。意思伝達のために重度障害者用意思伝達装置を使っており、スピーチや会話ではコンピュータプログラムによる合成音声を利用している。
徳田虎雄氏も2002年に難病の筋萎縮性側索硬化症に罹患。ほとんど体が動かせない。耳は聞こえるが、言葉は発せない。目だけは動く。会話は介護する秘書が文字盤を使うことで行われる。
ALSに罹患すると全身の筋力は低下するが、意思を伝えることはできる。徳田氏は目を動かして、徳洲会と徳田ファミリーを統率しようとした。しかし、気力の衰えは隠せない。子どもが期待に背けば、土下座させて鉄拳制裁を加える暴君の父親では、もはやなかった。
それまで「子供に美田を残さない」と公言していたが、病に伏して子供に財産を残してやりたいと考えるようになった。虎雄氏に代わって「子供に美田を残す」ことを自らの務めとしたのが妻の秀子氏(76)だ。その受け皿として活用したのがファミリー企業群であった。(つづく)
<プロフィール>
蒲池 真澄
学校法人福岡保健学院創設者、社会医療法人財団池友会理事長、カマチグループ会長。
1940年4月14日、福岡県八女郡黒木町生まれ。蒲池家は江戸中期から8代続いた医師の家系で、蒲池真澄で9代目となる。59年 福岡県立修猷館高校卒業、65年九州大学医学部卒業。東京虎ノ門病院でインターン(1年間)、九大大学院医学研究科、下関市立中央病院、福岡大学医学部を経て、74年に今日の池友会グループの礎となった下関カマチ病院を開院し独立した。関連キーワード
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