新たな日本国の時代に向かって「捨て石」になる覚悟(前)
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福岡県議会副議長 原竹 岩海 氏
2015年5月15日、福岡県議会で臨時議会が行われ、原竹岩海(はらたけ・いわみ)氏(筑紫野市選出)が第77代福岡県議会副議長に就任した。副議長としての抱負や県政の課題など、さまざまなテーマについて話を聞いた。
――副議長として、2期目を迎える小川県政との今後の対応については、いかがですか。
原竹 小川知事は今回2期目を当選されましたが、1期目の立候補のときから民主党は推薦をしております。2期目も1期目4年間の公約であった「県民幸福度日本一」、これを実現するべく4年間で整備をされてきて、動かせるところはしっかり機能し始めている。福祉、医療などの取り組みから、商工業者に対しては政府資金を活用して活性を図るなど積極的に活動されている。
何よりも、福岡県中を小川知事がしっかり4年間で回られて勉強された。この行動力は素晴らしい。移動知事室のような感じで自分の目で見聞されて、視察することにより2期目の政策に反映されることに期待している。
2期目の選挙に当たっては、民主党も早い段階で小川知事を推薦しています。小川知事に大いに期待しています。――今回、自民・公明・民主・維新の推薦を集められた。国会でいう野党の大半が推薦した、いわば全県一丸となって応援した構図になったことで、小川知事は自分の力が真に発揮できる立場になったのではないでしょうか。
原竹 小川知事は行政出身で、政党所属の経験がないと思います。そういった意味でも幅広い政党の支持を集めています。
大阪のリーダーと違うのは、大阪は最初から敵をつくって対峙の関係に持っていって、そして大衆に煽ってそして選挙に勝つという手法だったと思いますが、小川知事は自分からは敵をつくらない。公約をしっかり実現する方向で本人が活動し、予算もしっかりつけて実行していくという手法で評価されても、批判をする内容がほとんどないので、これはオール与党と言われるかもしれないが、「本人の資質と能力」、これで多くの政治家を引っ張ってきたのは事実です。私も、ああいった政治家になりたいと思っています。
大阪橋下市長の都構想については、言っていることは正しい。でも、やり方が間違っている。政治家は、敵をつくってはいけない。みんなを飲み込んでいかなければいけない。
マスコミが応援しているときはいいが、マスコミが自ら判断をし始めたときに組織力がない人は、孤独になって最後は孤立していく。組織がきちんとできていないときに煽るだけ煽って雰囲気だけ出して、実態がない。そこは厳しいところですね。――2019年のラグビーワールドカップについて、東平尾公園博多の森球技場で開催予定についてお尋ねいたします。
原竹 正式に行政から報告がないと言えないので、個人的なコメントで申し訳ないですが。高校は東福岡高校だったので、ラグビーが有名な学校なこともあり、個人的には大変興味がある。福岡県出身のラガーマンが大活躍してくれることを楽しみにしています。
残念ながらラガーマンの後輩の名前は出てきませんが、東福岡高校出身の後輩が早大や社会人でも大活躍していると聞いています。(つづく)
【吉武 輝実】<プロフィール>
原竹 岩海(はらたけ・いわみ)
1953年7月24日生まれ、東福岡高校を経て、久留米大学商学部卒業。福岡県議会議員秘書。91年、筑紫野市議会議員選挙で初当選。市議を3期務める。2003年、福岡県議会議員選挙で初当選。現在は4期目。民主党・県政クラブ県議団に所属。水資源対策調査特別委員会委員長や厚生労働環境常任委員会委員長を歴任。15年、福岡県議会副議長に就任。関連キーワード
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