質問書・取材申し込み、いずれも拒否!!
1年前、吉田宏福岡市長は、山崎広太郎前市長の市政運営を批判して当選した。
マスコミ出身者らしく「開かれた市政」を訴えたことも、お忘れではないはずである。
しかし、吉田市長の現実の姿は、全く違うものであると言わざるを得ない。
本社は、今月、吉田市長に対し、市政運営にも関わりかねない重要な事案について「質問書」を提出した。
これに対して、秘書課の職員が「特に何も無い」と答えただけであった。
さらに、報道課を通じて、取材の趣旨や内容を記した上で、正式に取材の申し込みをしたが、これに対しても「取材には応じない」との回答。
これが「開かれた市政」と言えるのだろうか?
吉田市長はかつて本社の経済情報誌「I・B」のインタビューには応じているのである。
今回は吉田市長にとって、大変都合の悪い話についての取材である。嫌がられるとは思っていたが、まさか、取材拒否とは考えていなかった。マスコミ出身の市長とは思えぬ姿勢である。
しかし、本社が取材で掴んだことが事実で、取材班の見立て通りなら、市政運営にも関わる問題である。公人として、事実関係の認否ぐらいは、応じるべきであろう。
また、吉田市長の後援団体「ふくおかFUNクラブ」も同様で、代表者・会計責任者ともに、疑惑を抱えたまま、全く取材に答えようとしない。
昨年の市長選挙を通じて、吉田市長も「ふくおかFUNクラブ」も、山崎市政を批判し、街頭であるいはチラシやパンフで、きれいごとを垂れ流した。
キャッチコピーは「聞きたかけん」だったのではないか!
そして、そのキャッチコピーは吉田市政にそのまま受け継がれている。吉田市長が「聞きたい」のは、自身に都合のいい話やパフオーマンスに利用できる時だけなのだろうか。
公人とは、批判の対象となる存在であることは、新聞記者出身なら分かりそうなものである。耳の痛い質問でも、誠実に答えることの大切さをお分かりになっている方だとばかり思っていたが、残念である。
取材拒否とは、下手に答えると、よほど都合が悪いので、話したくないということなのか。だとしたら公人としての資格はあるまい。
次週から、吉田市政の1年を検証する予定であるが、厳しい評価を下さねばなるまい。
なお、吉田市長に関する疑問も、検証を通じて報じるつもりである。