◆九州流通企業の上位30社ランキング(2)
九州流通企業トップはイオン九州で前年を変わらない。07年8月、マイカル九州を合併し、単純売上高合計は2,513億円と2位のナフコを大きく引き離し首位独走の態勢。しかし前期の売上高経常利益率はわずか0.4%。本業の小売りは実質赤字でテナントからの家賃で黒字を確保している。
2位のナフコは手堅い経営で定評がある。経常利益率は3%を越し、ホームセンター業界でもトップ水準。中国、関西から中部へと全国チェーンを目指し東上作戦を進めているが、知名度不足をどう補うか。結果が出るのはこれからだ。
3位にはサンリブと入れ替ってイズミが浮上。中国地方が本拠とはいえ、売上の4割強を九州で稼ぐ。
4位に後退したサンリブは出店がSM1店だったのが響き減収だった。地盤の北九州にあるGMSは小型で老朽店舗が多く、イオングループの攻勢でジリ貧にあえいでいる。SMは新興勢力のハローデイ、レッドキャベツ、低価格分野はトライアル、コスモスに食われ四面楚歌に陥っている。団塊世代の大量退職で経常利益は大幅増益だったが、構造的停滞を指摘する声は多い。
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【目次】2007年度版|九州地区スーパー業界特別レポート
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